城下町と日本人の関係を考察。『「城下町」の人間学』を読む

「城下町」の人間学

各都道府県の城下町と日本人の性格を分析する本、岩中祥史著『「城下町」の人間学』(潮出版社)の読書感想です。

「城下町を知れば、日本が見えてくる!」というテーマで、各地域にある城下町と、そこで暮らす日本人の性格や文化を考察していく内容になっています。

読み終えた感想ですが、

かぶき者=今のヤンキー。

世のトレンドを拒み、世間に反抗する人々。権威的な町、権威を重んじる町はかぶき者、バンカラ、ヤンキーが多く生まれる。

P87

など、「うーん、どうだろう?」というような内容もあるものの、日本人&地域分析に「城下町」という視点を取り入れているところは独特で、読んでいて面白かったです。

愛知より東の地域は、自分より上の権力を持つ人に対して「様」をつける傾向があるが、西日本は権威を軽んじる傾向があり、敬称をつけても「さん」程度。

P101

そのほか、

加賀100万石の金沢に独自の文化が生まれたのは、藩主の前田氏が徳川氏からにらまれないための姿勢から生まれたもの。

江戸のマネをして江戸からにらまれないようする姿勢が、加賀独自の文化を生んだ。

P115

という加賀百万石の話や、

茨木(水戸)、名古屋(尾張)、和歌山(紀伊)の三県がホスピタリティが欠けた土地柄の理由は徳川御三家の城下町だったから。

P133

など御三家のホスピタリティの話に、

静岡県人がのんびりしているのは、家康以来70万石もの大きな領土に加え、江戸との絶妙な距離をはじめ、領主の影響の少ない天領の地だったから。

権威の存在の重圧なく、領民が比較的伸び伸びできた土地だから。

P140

静岡の県民性の話など、日本の各地域の特色、違いが述べられていて、面白かったです。

日本の各都道府県にある城下町を旅行し、各城下町ごとの雰囲気の違い、そこで暮らす人々の傾向というのを分析していみるのも面白いかもしれません。

あなたの住んでいる土地はどうでしょうか?調べてみると、面白いかも。

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