ユダヤ人の知恵がこの教えに凝縮。『ユダヤ五〇〇〇年の知恵』の読書感想

ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』を読んで面白かったので、日本人向けのタルムード本、『ユダヤ五〇〇〇年の知恵』(講談社α文庫)を読んでみました。

こちらは、アメリカ人ラビによるタルムードの教訓集。物語+教訓というような内容になっています。ビジネス書や自己啓発書のように、直接的にアレをしたらいい、コレをしたらいい、というような断言ではなく、ストーリーから教えを解釈していきます。

例えばこのような感じです。

やわらかい舌(P35)
あるラビが自分の生徒のために晩餐会を開く。料理は牛や羊の舌の料理で、固い舌や柔らかい舌がある。生徒たちは柔らかい舌ばかり食べようとする。そこで、ラビは生徒たちに「自分の舌を柔らかくしておけ、固い舌だとトラブルを招くから」と教える。

希望とは生きること(P83)
ラビのアキバが旅している。持ち物はロバと犬と小さなランプ。夜になり、アキバは納屋で寝ることに。ランプをつけて本を読もうとしたが、風でランプが消えてしまう。

そこでアキバは寝ることに。すると、キツネが来てアキバの犬を殺し、ライオンもやってきて、ロバも殺されてしまう。

翌朝、アキバはランプを持って、一人歩き出す。すると、アキバの寝ていた街が盗賊に襲われ、人々が殺されていることに気がつく。

もし、昨日、ランプの日が消えずに読書していたら、アキバも盗賊に殺されていた。もし、犬が吠え、ロバが騒いでしまったら、アキバは盗賊に見つかったかもしれない。

すべてを失ったからこそ、アキバは生き残ることができた。だからこそ、最悪の状態になったとしても、人は希望を失ってはいけない。悪いことが良いことにつながることを信じる

感想など

この本は、著者によると、「日本人が興味を持ちそうな逸話を選んだタルムード集」だそうで、確かにどの話も、昔話やイソップなどの物語に慣れている日本人なら、それほど難しく考えなくても、逸話から教訓を引き出すことができます。

それに、宗教的な内容よりも、自己啓発的な内容に近い本なので、タルムードを知らなくても、抵抗なく気軽に読むことができました。

ユダヤ人というと、お金持ちの成功者というイメージが強い民族ですが、彼らが成功する秘訣は、小さいころからの勉強とタルムードの教えにあると言われます。

知恵あるところに成功あり。この本で、タルムードの知恵をほんの少しでも理解し、ご利益にあやかりたいものです。

本の購入はこちら

コメント