逆境に打ち克つ必要はない、ただ負けさえしなければ。『挫けない力』の読書感想

挫けない力 ―逆境に負けないセルフマネジメント術。―

これからは個の時代。そこで人生をムダにしないための必須能力がこちら。

石田淳、白戸太朗著『挫けない力 逆境に負けないセルフマネジメント術』(清流出版)の読書感想です。

この本について

行動科学をもとにしたセルフマネジメント力について、分かりやすく学ぶことができる本。

人生大切なのは心身、とくに心の強さ。いわゆる折れない心こそが、今の時代を生き抜くための最大の武器になります。

ではその折れない心をどうやって手に入れればいいのか?その参考になるのが本書。

自分の心をマネジメントし、逆境に挫けず前へ進んでいく。不屈マンを目指すためのノウハウが満載です。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P4)

人生で挫折することは問題ではない。誰だって失敗して挫折し、悩む。人生はそういうものなので、それはそれで仕方ない。

問題なのは、挫折に心を折られてしまうこと。

人生目の前に現れたとてつもなく高いハードルに、最初から「もうダメかもしれない」と心折られてしまうこと。

どんな高い壁だって、心が折れずにトライ&エラーを繰り返していけば、それはいつか乗り越えられる。

だからこそ大切なのは、挫折に屈せず、そこから更に前へ進んでいく強い精神力を身につけること。

それは、セルフマネジメント技術によって習得できる。つまり大切なのは折れない心を作るための毎日の習慣作り=セルフマネジメント。

これが人生最強の武器となる。

なぜ我々は変わる必要があるのか?(P24)

今や時代は変化し、新しい価値観がどんどん広がっている。ここで大切なのは、世の中の価値観が変わっているということは、当然、目的や手段も変わる。

それに気づかないと、まさに化石マンになってしまい、努力しているのに全然違うところに行ってしまう、そんなボタンの掛け違いが起こってしまう。

生きることは挫折の連続だ(P29)

生老病死、人生は苦しみの連続。失敗し、挫折し、悩むのがそもそも人生当たり前の仕組み。だから挫折すること自体、何も問題はない。

大切なのは挫折しても挫けない心。挫折を乗り越え前進していく生きる力を身につけること。

実際、挫折は大きな飛躍、成功への足がかりとなる。だからこそ、挫折を土台として更に飛躍を遂げていく。

そんなタフな人間になることが大切。

怒りについて(P71)

人生の本番は40代から。

40代以上になればそれまで以上の責任がのしかかり、それによってストレスも驚くほど増大。精神的にもきつい状況がやってくる。

とくに注意すべきなのはストレス。

ストレスがたまると、視野が狭くなる。すると怒りやすくなり、精神的な均衡が崩れやすくなる。そうなると、正常な判断も難しくなり悪循環を招く。

そうならないために、アンガーマネジメントは必須。

怒りによって思考や判断が間違わないよう、精神的ストレスを軽減するための具体的な方法を習得することが大切。

やることとやらないことを決める(P85)

人の体力、時間には限りがある。だから人生、何から何まで手をつけることはない。

やるべきこと、やらなくていいことを明確化し、不要なことであるならば、ばっさり切る。そして、自分にとって本当に大切なことに集中する。

複数の属性を持つ(P88)

人生やってはいけないことの一つは、会社一つにすべてを注ぐこと。仕事も人間関係もすべて会社だけ。こういう状態は絶対に避ける。

万が一、会社からリストラされたり、出世ができなくなったら、自分の存在そのものが否定されたような気持ちになってしまう。

大切なのは、自分の属性とは違う場所でもいくつか顔を出し、軽く浅くでも構わないので、コミュニティの幅を広げておくこと。

仕事以外、友人、趣味、ボランティア。複数の場所に関係を持つことで、いろんな場所のいろんな自分という自己認識を持つことができ、世界が広がる。

これは、アイデンティティーを保持するにも、とても大切なこと。

個の時代だからこそ(P109)

これからは個人がそれぞれの幸せを求めて生きていく個の時代がやって来ている。

そこで重視されるのはQOL。つまり人生そのものの質が追求される時代になっている。

ここで大切なのは、自分の人生にとって何が大切なのかという、価値認識。それが分かっていなければ、何をどうしていいのかも分からない。

つまり生きていくための確固たる軸。価値観を持つ。それに応じた目標を作り、行動し、人生を形作っていく。

これがまさに、この時代の生きる指針となる。

感想など

これからの時代、生きていく上で絶対に不可欠な折れない心をどうやって手に入れるのか。

それをセルフマネジメントという視点で分かりやすく理解できた本。

人生に挫折はつきものので失敗して失望し、そこからどうカムバックしていくのか。結局はそこが肝心で、挫折そのものを避けるという話ではありません。

むしろ挫折は人生において必要なものであって、それを避けるのではなく乗り越えること。「そのためにセルフマネジメントが必要ですよ」というのが本書の話。

精神論のように聞こえますが、こんな時代だからこそ実践的かつ実用的な精神論が必要。「折れない心」という言葉にピン!と来たら、本書の一読をおすすめしたいと思います。

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