少し過激で毒舌な人生論『人生なんてくそくらえ』を読む

人生なんてくそくらえ

生きるというものは、こうもかくも、塩っぱくて塩辛いのか?

田舎で暮らす作家の過激で毒々しい人生論『人生なんてくそくらえ』(朝日新聞出版)の読書感想です。

この本について

親との関係、自立すること、国家と個人、人生の生き方、人のサガなど、様々なテーマで、人生論が論じられている本です。

ただ、この本の内容を、「一般的な人生論です」と書くことには少し抵抗があって、正直かなり過激で、途中で読むのを辞めたくなる場合もあるかもしれません。

具体的には、

・仕事と生き方(P40)

→どんな仕事を選ぶかで、人生が決まる。会社員を選べば一生奴隷だ。自由に生きたければ自営業になるしかない。

・国家について(P47)

→国は国民一人一人を考えてはいない。もし、国が真剣に国民のことを考えているのなら、あなたが不幸なはずがない。国民は支配層の奴隷。

・恋愛について(P150)

→男女のことを恋愛なんて言葉を使っているが、結局は性欲だ。

このような感じで、刺激的で極端な内容が満載です。

ただ、言葉の毒々しさ、「それを言っちゃ終わりだろ・・・」的なものを考慮しても、「ハッ」としてしまうところもあります。

・世の中について(P71)

→この世に理想郷はない。「生きやすい」世の中なんてないのだから、いい加減目を冷まして、青い鳥を追うのは止める。

・仕事と職場について(P93)

→どこかに勤めて働くことの意味を知っておく。「好きな仕事、やりたい仕事をやらせてくれる」なんてことはないし、人間関係も大変なもの。それが当たり前のこと。

職場では、誰もあなたの潜在能力なんて気づきはしないし引き出してもくれない。むしろ、あなたに能力があれば、あなたの上司やほかの同僚が、あなたの足を引っ張ろうとするだろう。

・救いを求める人たちについて(P113)

誰かにすがりたい人がいて、そのような人たちを騙す人は確信犯。「世の中には自分から騙されたがっている人がいる」という確信を持っている。

過激な言葉、偏りのある内容を中立的な気持ちで読んでいけば、「誰も口には出さないけど、心で思っていること」などが書いてあります。

ひねくれた人生論かもしれませんが、「無知は高くつく」という視点で本書を読むと、分かる人には「あぁ、そうだよなぁ」と共感できるところが多い内容になっています。

感想など

田舎暮らしに殺されない法』で著者に興味を持ち、読んでみた一冊が本書。

『田舎暮らしに殺されない法』と同じく、「そこまでハッキリ言い切っていいの?」というような、歯に衣着せぬストレートな内容の刺激的な本でした。

やはり内容が過激で、一部の内容は賛否両論を呼ぶところがありますので、「劇薬注意」、内容の極端なところは、意識して楽しむのが良いかもしれません。

少なくとも、人生に悩んでいて、今落ち込んでいるときは、読まない方がいい本だと思います。

本の購入はこちら