求めるから幸せは遠のく。『絶対幸福主義』の読書感想

絶対幸福主義

人生は勝たなくてもいい。幸せは小さくていい。

浅田次郎著『絶対幸福主義』(徳間文庫)の読書感想です。

この本について

作家、浅田次郎さんのエッセイ集。

幸福や人生などつい熟読してしまうような深いものから、競馬やギャンブルなどの肩のこらないものまで、様々なエッセイが楽しめます。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P11)

人生のどうしようもない不幸は、食えないこと、命が危機になること、この2つだけ。

この2つが大丈夫なら、それだけで十分幸せなこと。「私は幸福な人間です」と自信を持って良い。

40歳という年齢(P21)

40歳は人生の節目。40歳になるまでに、それまでの人生でやってきたことが、結果になって出てくる。

今まで努力してきて、40歳になるまでに上手くいかなかったら、そこから別の生き方を考えた方がいい。

世の中は良くなっている(P28)

近頃、やれ少年犯罪だ失業者の増加だ、いろんな暗いニュースがあるが、実際世の中は、昔より良くなっている。

幸福はそこらじゅうに転がっているが、ただ、人々の倫理観がなくなりつつあるので、残虐な事件が目についている。

世の中においしい話はない(P34)

人生は長い目で見ると、上手く帳尻が合うようになっている。幸せ、物質的な幸福は、掛け算で得られる。

一時期稼げても、長期間上手くいかないとダメ。大切なのは、小さな利益をきちんと継続させていくこと。1円1円、小さな利益を重ねていくこと。

日本社会の特徴(P36)

日本社会は学歴カースト社会。学校を出た男は、ほとんどがサラリーマンになるが、そこでの待遇、収入は学歴で決まる。

企業は大学名で採用を決めているので、結局サラリーマンとして良い暮らしをするなら、学歴がないとダメ。

だから、皆我が子には苦労させまいと、小さい頃から勉強させ、教育を頑張る。

自分磨きについて(P40)

日本でも自己投資とか自分磨きとかが流行しているが、それはもともとアメリカの国民病。

アメリカは極端な競争社会で、個人が頑張らないとどうしようもない社会。だから、自分磨きとかが流行る。

日本の場合、いい意味で社会主義的なところがあったが、近年は状況が変わって、アメリカの国民病が日本に流行するようになった。

好きを追う(P42)

自分磨きを何のためにするかというと、結局は自分のため。好きなことをやっていくことが一番。好きなことを続けていくことが、一番の自分磨きになる。

人生は長い目で見よ(P51)

人生に勝ち負けはない。いい会社に勤めたとか、年収がいいとかで人生をジャッジせず、長い目で見る。

生きている限り、人生は大丈夫。人生に負けはない。

感想など

人生は楽しんだもの勝ち。いろんなことがあるけれど、生きていればそれで十分。そんな楽観的な気持ちになれる本。

いろいろある人生、思い通りにならなくてイヤになってしまうことも多々ありますが、どんなことも、バカな経験も、それはそれで意味があるもの。

したいことをして、いろんなことに挑戦して、やってみて失敗して、それでも生きていれば、人生はそれでOK。

まぁ人生、何がどうであれ、楽しんでいきたいものですね。

本の購入はこちら