真に生きることは、自分の人生に誇りを持つこと。
浅田次郎著『僕は人生についてこんなふうに考えている』(新潮文庫)の読書感想です。
この本について
作家の浅田次郎さんの名言集。
過去の作品から抜粋された人生や才能、運命、運などテーマ別の名言が満載。「ピン!」とくる言葉を見つけることができます。
以下、本書の読書メモです。
まず小さなチャンスをつかむ(P20)
チャンスはチャンスを呼ぶ。
日常の小さなチャンスを確実につかむことによって、やがてやってくる大きなチャンスをつかむことができる。
人生は必然である(P24)
人生で起こる様々な出来事は全て必然。
出来事は起こるべき理由があって、それなりの意味がある。偶然出会ったように思えた人、偶然手にしたチャンス、それらは決して偶然ではない。
人生、日々起こることに対して、しっかり意識を持つこと。
幸不幸について(P44)
不幸も幸福も、まとめてやって来る。
不幸なときは続々と悪いことが続くし、幸福なときは、良い出来事がどんどんやって来る。幸福に天井はないけれど、不幸にも底がない。
苦労はほどほどにしとく(P68)
「苦労は買ってでもしろ」は間違い。苦労しまくると、それが顔に出て、不幸顔になってしまう。不要な苦労はしない方がいい。
苦労するより大切なのは、幸せな経験を積み重ねること。幸せな経験を積み重ねることで、人は真の人生を生きることができる。
運を支配する(P126)
運の女神は気まぐれで、見捨てる者はとことん見捨てるが、いったん拾いあげた者のことは、とことん面倒を見る。
自分が今ツイてるのかツイてないのか、運の流れを正確に見分けることが大切。それが運を支配するということ。
ツキながいときは勝負しないし頑張らない。ジタバタせず、運の状態を正確に観察する。そして、ときが来たとき、再び動く。
感想など
人生や運、いろんな示唆に富んだ言葉が見つかる本。
『世の中それほど不公平じゃない』が面白かったのでこの本も読んでみましたが、簡潔な言葉を自分なりに考えてみると、「こんな見方もできるのかな」といろいろ発見があります。
それと、やっぱり運についての話(見方)は面白いです。
「運の女神は気まぐれでツイてない者はとことん見放すし、ツイてる者はとことんひいきする、だからこうしなさい」的な話とか、いろいろ為になります。
人生のバロメーターを自由に振れるなら、個人的に運に8割くらいガン振りしたいくらい、運の良し悪しは大切だと感じています。
ツイてるときはガンガン進みツイてないときはじっと機を待つ。
「運を支配する」という言葉は大げさですが、運に振り回されないくらいの運管理のノウハウは、身につけたいものです。