『依存症ビジネス』の読書感想 – 人を依存させて金儲けする手法とは

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

すれば気分が良くなること。それにハマることは依存ビジネスにハマること。

デイミアン・トンプソン著『依存症ビジネス「廃人」製造社会の真実』(ダイヤモンド社)の読書感想です。

この本について

人を夢中にさせてハマらせて「廃人」へと導く依存ビジネスの仕組みについて考察した本。

今の世の中は、「すれば気分がよくなる」ことがたくさんあり、ビジネスを仕掛ける側が、いかに私達を「ハマらせるか」を第一にしているか、依存ビジネスの仕組みとその問題点を勉強できる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

依存症の特徴(P18)

依存症の最大の特徴は、人をモノに置き換えるようになること。

通常、人は暮らしを楽しむためにモノを利用するが、依存症に陥ると、モノとの関わり方を人との関わり方に当てはめるようになっていき、人をモノのように利用するようになってしまう。

感情を動かすことが金儲けになるビジネス(P49)

無害に思える小さなものが依存ビジネスへの入り口になる

ケーキやiPhone、オンラインゲームなど、最初に始めたときは、便利で楽しい無害なもの。しかし、夢中になるうち、それなくしてはいられないほど、依存させられてしまう。

快楽の目的(P111)

人が快楽行為をするのは、快楽が目的ではない。

人間の最終目的は生き残ることであり、快楽は、生き延びる確率を高めるための行為。快楽行為が暮らしを快適にするための行為へと導き、それによって生存の確率を高めてくれる。

人は刺激に慣れていく(P277)

人の感覚は、だんだんと「慣れ」ができ、刺激も受け続ければ、同じ刺激では反応しなくなっていく。そのため、一度刺激に慣れてしまうと、人は新しい刺激を求め、行動を促され、刺激に依存していく。

感想など

iPhoneやオンラインゲーム、ビジネスがいかに人を依存させているか、今の時代、どれほど快楽と刺激が溢れているかを実感できた一冊。

今は昔と違い、スマホでいろんな情報を瞬時に入手でき、快楽を探す手段も多様化しています。

したいこと、ほしいもの、快楽を実現する手段はたくさんあり、それに慣れてしまうことで、逆に脳内の不満耐性が低くなり、快楽を求めやすくなってしまう。

世の中が便利になること、その裏側で、私達がますますサービスに依存させられていく。ある意味恐ろしいです。

私も毎日パソコンを使いますが、パソコンを使うという行動が、仕事のためだけでなく、実は刺激を求める行為なのかもしれません。

確かに、パソコンやネットができなくなってしまったらと考えると、ある意味恐ろしい。私も今や依存ビジネスのカモになっているかも。

そんなことを考えさせられた本でした。

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