これさえできれば夫婦円満。
黒川伊保子著『女の機嫌の直し方』(インターナショナル新書)の読書感想です。
この本について
男女の脳の違いを明らかにしつつ、男性と女性、その違いについて分かりやすく理解できる本。
男は解決策、女性は共感。男女コミュニケーションがもっと上手くいくヒントが満載です。
以下、本書の読書メモです。
対話の目的(P27)
男性は問題解決の対話をする。相手の話を聞き、問題は何なのか、それを解決するにはどうすればいいのかを洗い出す。
一方女性は、自分の主観に寄り添って共感してもらうために話をする。だからそこに正解がどうだとか、解決策がどうだとかを言い出すのはNG。
女は話を聞いてもらって共感してもらっていれば、自分で解決策を見出すので、ただ共感を示して、話を聞いていればいい。
夫婦円満の秘訣(P60)
妻と長く円満に暮らしていく秘訣は、妻をえこひいきすること。妻を守り特別扱いする。それができていれば、夫婦の関係は上手くいく。
女性対応は共感することが全て(P74)
女性は共感がなければ生きていけない生き物。
女性は強い感情をずっと引きずり、感情の原因となった経験をずっと覚えている。そして、それを解決するために共感を求める。
女性が話をするとき、常に共感を求めている。そのことだけは絶対に忘れないこと。
育児について(P106)
今は男でも育児に参加するイクメンの時代だが、動物学上、育児をする男は生殖ホルモンが出にくくなり、男らしさを奪われる可能性がある。
また、育児に不満を抱える女性も多いが、育児は思い通りにならないものだが、むしろ思い通りにならないところが育児の楽しみ。
自分の思い通りに子どもを育てようとせず、思い通りにならないことを楽しむこと。
アドバイスはNG(P131)
女性は共感ファースト。
「大変なの」など、女性が何か問題を話してきたからといって、すぐに「これはこうしたらいい」など、アドバイスをしてはいけない。
女性はともかく共感されたいので、まずはともかく、共感を示すこと。
覚えておくと便利な言葉(P158)
女性から責められたときに使いたいフレーズ集。
「君に寂しい思いをさせてごめんね」
「君にそんなことを言わせたのが悲しい」(※イケメン限定)
「君の言うとおりだ、ごめん」
感想など
男女の性差はこんなに違うのかと分かりやすく納得できる本。
話をするにも、なぜ男性はスペックだとか解決策がどうだとか、直球ストレートで話が進んでいくのか、それに対して女性は「かわいい」「怖い」とか感情表現が多いのか、その理由が分かります。
多分、女性と話をしていて、「それはこうだと思うよ、こうすれば上手くいくよ」とアドバイスして激怒された経験がある方は多いと思いますが、その理由はこうだったのかと、この本を読めば分かります。
つまるところ、コミュニケーションの仕方、考え方は男女で違いがある。そのことを知ることが大切かもしれませんね。