『一流の育て方』の読書感想 – 子どもの教育で失敗しないための親の心得

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流になった人は親からこんな教育を受けてきた。

ミセス・パンプキン、ムーギー・キム著『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)の読書感想です。

この本について

世の中で活躍する人が、親からどんな教育を受けてきて育ったのかを調査、子どもを一流の大人にする秘訣を探る本。

この本を読むことで、どんな態度、考え方が子どもを伸ばして、またはダメにするのか、教育のヒントが満載です。

以下、本書の読書メモです。

最も大切な育児方針(P34)

子どもを育てる上で最も大切なのは、自主放任で主体性を伸ばすこと。子どもの主体性を伸ばすためには、

1・自由に決めさせる

→自由を与え、自分を探させる

→子どもに目標設定させる

→進路は子どもの意志を尊重する

2・助け過ぎない、しかしサポートはする

→自主性は尊重しつつ、必要に応じてアドバイスする

→選択肢を示し、最後は子どもに決めさせる

→過保護に育てない

3・自分らしさを育む

→子どもの個性を認め尊重する

→人の役に立つことを教える

→小さいことから子どもに自信をつけさせる

この3つが大切。

子どもの自主性を育む上で特に大切なのは、子どもに「自分は何が好きで、何がしたいのか」を考えさせること

一流になった人は、親の教育によって、自分がどんな人間で何ができて、何が好きなのかまたは何がダメなのか、自分を見つめる習慣が身についている。

周りに流されず、自分にとって最善の選択ができる。だから一流になって結果が出せる。

押し付けは効果なし(P43)

子どもに習い事をさせたり、子育てでは子どもに何かをさせるのが良いことだと考えられがちだが、子どもが嫌がっていることを押し付けても長続きはしない。

習い事とか、「親がこれをしなさい」と子どもに押し付けても、子どもが嫌いな習い事は続かない。「親に無理やりやらされている」と子どもが感じているうちは、何をさせてもダメ。

進路は子どもに決めさせる(P51)

親が子どもの進路を決めると、子どもの人生が破綻する。

親ができるのは、子どもに選択肢を与え、最後は子どもの意志を尊重すること。子どもの意志を尊重することが、最後にはその子のためになる。

過保護は厳禁(P64)

子どもにあれこれ世話を焼く=子どもを成長させないこと、子どもをダメ人間にさせること

ときには子どもを突き放し、自分自身でやる姿勢を身につけさせる。「何かあれば親がやってくれる」と子どもに思わせてはダメ。

ただ、子どもへのサポートはしっかりする。過保護に世話を焼くのではなく手助けをする、それが大事。

天職の方向性を考えさせる(P89)

子どもには個性があり、向き不向きがある。

そこで大切なのは、子どもに自分は何が好きで、何に才能があって、どんな分野なら人より上手くできるのかに気づかせること。そして、その道へ進むための道筋をつけてあげること。

子どもが天職につくサポートをする、それこそが親業で最も大切な仕事。

知的な家庭環境を作る(P97)

勉強ができる子、良い大学へ入る子は、家に本があったり、親が本を読んでいたり、育った環境に知的な環境に恵まれている。

特に大切なのは読書。

子どもに本の読み聞かせをしたり、親自身が普段から本を読んだり、読書を生活の中になじませる。そうすることで、子どもも自然に本を読む習慣を身につけていく。

それが、学校の勉強、社会に出てから、いろんなところで生きてくる。

大人の背中を見せる(P227)

子どもは思った以上に大人の本心を的確に見抜き、親の姿勢を真似する。

子どもがだらけていて、「勉強しなさい」と子どもに注意しても、親自身が勉強しなかったり、テレビの前でゴロゴロしているようでは、子どもが勉強することはない。

子どもにきちんと勉強して欲しいと思うのであれば、親自身が勉強の大切さを身を持って示す(自分が勉強する人になって、その姿を子どもに見せる)ことが大切。

親が普段から本を読んだり、勉強している姿を見れば、子どももそれを真似るようになる。親が勉強しないのであれば、いくら子どもに「勉強勉強」と言っても説得力がない。

子どもがきちんと勉強するかしないか、それは子どもの将来に大きな意味を持ってくる。その重要性、勉強することの重要性を、親自身が認識しなければいけない。

教育環境の影響力(P245)

「朱に交われば赤くなる」ということわざは正しい。子どもは周囲の環境に大きく影響されてしまう。

良い環境にいれば、子どもはそれに刺激され、どんどん伸びようとするが、悪い環境にいれば、子どもは伸びず、周りの悪影響を受けることも。

暴力的な環境、知的なことをバカにする環境、そういったところはからは孟母三遷で距離を置く。親が子どもの教育環境について意識を持つ。

感想など

「一流」うんたらは置いておいて、教育書として面白かった本。

私は大学時代は3年間塾講師、卒業後は教育関係の仕事をしていた時期があるので、こういった教育ネタはとても関心があるのですが、この本でも書かれている通り、「子どもの環境」というのは本当に大切だな、と。

どんな良い子でも、周りの環境によっては、驚くべきほど、環境に染められてしまいますし、周りが「頑張ろう、勉強しよう」という環境なら、子どももそういうふうになっていくのを見てきた経験から、環境というのは本当に大切なんだなと思います。

環境が大切なのは子どもだけでなく大人もそうかもしれませんが。)

教育はもともと、「引き出す」という意味がある言葉ですが、どうしたら人はより良く育つのか、より自分らしく生きられるのか、それを考えて実践していくのが教育だと思います。

子どもが持っている力を最大限引き出し、大人になって社会で活躍できるよう、最善の教育環境を与えたいものですね。

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