人生で不幸になる考え方はこうやって断つ。『「こうあるべき」をやめなさい』を読む

「こうあるべき」をやめなさい ~人生が変わる9つの思考法~

You are what you think.

この意味で、人生で考えることは、とてつもなく大きな力を持つ。

和田秀樹著『「こうあるべき」をやめなさい 人生が変わる9つの思考法』(大和書房)の読書感想です。

この本について

いわゆる認知療法を、一般向けに分かりやすく適用させた本。

人生の質とはすなわち考え方の質。考え方によって私達は今すぐ不幸になることもできるし、より現実に適応して、生きていくこともできます。

「ではどんな考え方をすれば今すぐ不幸になれるのか?」

それが気になった方は、とても参考になる話が満載です。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P5)

この現実世界で悩んでしまう人の多くが、真面目な努力家。

辛いことから逃げず、真面目に努力し、頑張ってしまう。その結果、負担が許容量を超えてしまい、クタクタになってしまう。

その原因は、彼らが心の奥に完璧主義を持っているから。「こうあるべき」という思い込みを抱いているから。

それこそが、根本的な不幸の原因。

「~べき」がダメな理由(P7)

人生では○○すべき。これはこうなるべきだ。

このような、「~べき」という考え方を持っていると、人生が不幸になる。なぜなら、人生が自分の思い通りになることはほとんどないから。

実際は紆余曲折。いろんな事情があって、いろんなことが起こる。だから「~べき」と考えていると、現実に対応できなくなってしまう。

自分を追い詰めない考え方(P38)

人生生きる道はたくさんある。幸せになる道はたくさんある。つまり、自分が想像している以上に、人生は柔軟性がある。

自分が思ったとおりの生き方ができなかったからといって、イコールそれが不幸とは限らない。

道が塞がれてしまったとき。自分が思ったような結果が出なかったとき。大切なのは自分の最終ゴールに思いを向けること。

道は違えど、そこにたどり着く方法は、必ずある。

自分の価値観を押し付けない(P64)

人は人、自分は自分。世の中にはいろんな人がいて、いろんな価値観を持っている。

だからこそ慎むべきは、「私はこう考えている」ということを、人に押し付けないこと。考え方が違ってもいい。

人は人、自分は自分。自分とは違う、他人の考え方を尊重すること。

常に別のやり方を試す(P92)

人生は何が起こるか分からない。今歩んでいる道が突如、塞がれてしまうことだってありえる。

そこで大切なのは、うまくいかなかったら別の方法を試すという、柔軟性。道は一つではない。どんなときも、そのことを忘れないこと。

人生のアドバイス(P96)

人生で大切なのは、3回勝負する、ということ。

例えば起業して会社を起こすとする場合、1回の挑戦で人生のすべてをかけてはいけない。

全財産の3分の1のお金を使って起業し、失敗しても最悪の状況を避けられるような、余力を残しておく。

これが大切なことで、つまりは何に挑戦するにしても、失敗したときに余力が残っていることが大切。

余力さえあれば、いつでも再起ができる。そこが何よりも重要なこと。

成功する人(P103)

人生で成功する人=やってみた人。結局行動するかしないか。成功の理由はとてもシンプル。

今すぐ不幸になりたい人におすすめの2つのこと(P132)

人生において、今すぐかんたんに不幸になりたいなら、

1・人と自分を比べて自分に足りないところをあげつらう

2・自分が他人にどう思われているのかを考える

この2つをすればいい。

自分が縛られて、そして自分がダメなように感じられ、今すぐかんたんに、不幸な気持ちになることができる。

逆に、不幸な気持ちになりたくなければ、この2つはいますぐやめること。

最強はマイペース(P139)

人生いつ何時も、自分のペースで生きること。周りがどうだとか、そんなことは気にしない。自分は自分。最適なペースがある。それを大切にすること。

焦りが最悪の結果を招く(P148)

「○歳までに結婚したい」「○歳までに成功したい」

この焦りが良くない。人生にリミットを設定することはときに有効だが、本当に大切なことほど、そのタイミングは自分の思い通りにならないことが多い。

だから「○歳まで」と自分で考えて焦っていると、良い結果を得るのは難しい。むしろ、焦れば焦るほど、結果は逆になる。

この意味で人生に焦りは禁物。物事には最善のタイミングがあるということを、忘れないこと。

不安を感じたとき(P165)

不安を感じたときに大切なのは、将来に向けた行動を起こすこと。

今自分が何について不安を感じているのか。それを解決するためには将来どうなっていることが望ましいのか。

それを考えた上で、今からできる行動を起こすこと。これが不安との正しい付き合い方。

人生は開き直りが大切(P189)

人生無理なことは無理。できないことはできないと素直に認め、開き直る。それによって心に余裕ができ、俯瞰して人生を捉えることができる。

だから困難にぶつかって玉砕する必要なんてない。回り道をしてもいいから、自分が安心して、余裕を持てる道を選ぶこと。

感想など

認知療法の考え方は本当に実用的な考え方だなと納得できる本。

物事に白黒つけすぎずに、もっと柔軟に考える。そして、自分に無理強いせず、もっとリラックスして本当に大切なことを見つめる。

考え方を変えれば人生が変わると言われるのは、まさにこういうこと。

この意味で、いろんな考え方を知っておくこと。より、現実で役に立つ考え方を知っておくこと。これは本当に大切なことだと実感します。

本書は認知療法の考え方をベースにして、一般的に適応させている話なので、難しい内容がなく、とても平易で理解しやすいのが特徴です。

最近どうも疲れている。この先のことを考えると落ち着かない。

そんなときは、もしかしたら考え方を変えるタイミングかも。そのときは、この本がきっと、参考になることでしょう。

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