薬は副作用に注意!『だから医者は薬を飲まない』を読む

薬の飲み過ぎNGの本当の理由。

和田秀樹著『だから医者は薬を飲まない』(SB新書)の読書感想です。

この本について

現役精神科医である著者が、医者と製薬業界のつながりなど、医療の裏側を暴露している本。

日本人が薬漬けにされている現実が分かる、すこーし怖い本です。

以下、本書の読書メモです。

市販薬について(P32)

市販薬のメリットは、まず何より手軽に入手できること。そして効果も弱いが、副作用も弱い。

ただし、いろんな成分が入っているので、自分の治したい症状とは関係ない成分まで飲むことになるので、その分副作用に注意が必要。

医者が薬を出したがる理由(P40)

大学病院の医者が薬を出したがる理由は、薬を出すことで、製薬会社からキックバックをもらっているから。

薬を使いアンケートに答えることで、それに応じて製薬会社からお金がもらえる。だから医者は新薬等の協力には、とても積極的。

薬はできれば飲まないほうがいい(P48)

医者は基本的に薬嫌い。なぜなら、薬は何らかの形で体に悪いから。

薬は所詮化学物質。良い作用もあるが、悪い作用もある。だから薬は飲まないに越したことはない。

薬を服用する以上、薬害の可能性はある。

薬を売るために病気を作る(P54)

近年、「◯◯障害」など、新しい病名が登場しているが、これにはしっかりとしたからくりがある。

つまり、そういう障害があると認知されることで、医者のもとに患者が集まる。そして医者は彼らに薬を出す。それによって医者とその背後にいる製薬業界の人が儲かる。

新型◯◯や発◯障害、メ◯ボなどは、その典型。

こんな医者はヤブ(P58)

やたらと患者に薬を飲ませたがる医者は要注意。薬には耐性の問題があり、やたら飲ませばいいというわけではない。

耐性を考えず薬を飲ませる。そんな姿勢の医者は信頼するに値しない。ヤブと考えていい。

日本の医者は優秀でマジメ(P75)

基本的に、日本の医者は向上心が強く、優秀でマジメな人が多い。

ただ、仕組み的におかしなところがあって、悪い医者が力を持つと、医者としてやっていくために、悪に迎合しなくてはいけない。

それに反発する本当に優秀な医者はいつまでも出世させてもらえず、「冷や飯」を食わされてしまう。

つまり、問題なのは日本の医者の資質ではなく、医学界の出世の仕組みそのものに問題がある。

抗がん剤について(P111)

抗がん剤で効果があるのはおよそ5%。ほとんどが効果を発揮しているかどうか微妙。

一方で効果が期待できるもの抗がん剤は、健康な部分にさえダメージを与えるため、副作用の反動も大きい。

にも関わらず抗がん剤をすすめる医師が多いのは、製薬会社との関係など、大人の事情による。

つまり、医者から抗がん剤をすすめられた場合、本当にそれが自分のためになるのか、しっかり考慮すること。

「老害化」が進む医者の教授(P128)

医者の世界は完全に上下関係。医局の上で力を持っている人に逆らえば、医者としてずっと、冷や飯を食わされるはめになる。

そして問題なのは、上の人の医学的実績を超えるような成果や反対する研究をすると、「出る杭は打たれる」で、潰されてしまうこと。

日本の医学界の問題は、この医局の上下関係のシステムであり、医者本人の性格や資質ではない。

最新の医療を学んだ若い医者が活躍できず、知識も古く能力も低下した年を取った医者がいばっているのも、このシステムが原因。

悪い医者の特徴(P148)

高収入と思われている医者だが、実のところきちんとマジメに医者として生きていこうとするならば、そんなに豪華な暮らしはできない。

特に国立大の医者で、研究熱心、患者思いの医者ほど、高級車や豪邸にお金を使うのではなく、学会に参加する自己投資などでお金を使っているので、質素な暮らしをしていることが多い。

逆に、製薬会社などからキックバックを受けているような儲け主義の医者ほど、信じられないような豪邸に住み、高級車に乗り、豪華な暮らしをしている傾向がある。

感想など

頭痛持ちで頻繁に頭痛薬に頼っている私としては耳が痛い話が多かった本。

本書では医者と製薬業界の「黒い」関係がいろいろ云々されていますが、個人的には、良い医療、高い技術を持ち、誠実に職務に励んでいる医者が、豪邸に住んで、高級車を乗り回しても全然問題はないと思います。

しかし、己の利益のためだけに、患者に不要な薬を飲ませ、私服を肥やす悪い医者には絶対に面倒になりたくないなと思ったのが正直なところ。

そのために知っておきたいのが薬の話で、本書は、薬好きな私たち日本人に、ささやかな警告をしてくれます。

すなわち、その薬は本当に飲む必要があるのか。薬を処方するその医師は本当に信用できるのか。

自分の体は自分が一番ケアすべきもの。医者は医療のプロかもしれませんが、何から何まで、言いなりにはなりたくないものです。

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