なぜ感情が人生を狂わせるのか?『感情バカ』を読む

感情バカ 人に愚かな判断をさせる意識・無意識のメカニズム (幻冬舎新書)

感情で人生を台無しにしないための処方箋。

和田秀樹著『感情バカ 人に愚かな判断をさせる意識・無意識のメカニズム』(幻冬舎新書)の読書感想です。

この本について

感情がいかに思考や判断を狂わせるのかを、分かりやすく理解できる本。

悲しい、嬉しい、楽しい、幸せ。人の感情は生きていることを実感させてくれるものですが、その感情によって、間違った選択をし、人生がダメになってしまうこともあります。

この意味で、感情はまさに諸刃の刃。正しく感情と付き合わなければ、とんでもないことになる。

本書を読めば、そのことを強く実感できます。

以下、本書の読書メモです。

人生最高の武器(P13)

人生で成功するために最も大切なのは、学歴や才能ではなく、EQ。いくら、学歴や才能があっても、感情的に問題がある人は途中で挫折してしまう。

例えば「このハゲーーーーーーーーーー!」でお馴染みの某元代議士。絵に書いたようなエリートにもかかわらず、感情的な問題によって人生を台無しにした。

もちろん才能や学歴はあったほうがいい。しかしそれ以上に大切なのが感情的な成熟度と安定性。だからこそ、EQを大切にする。

人を最も感情的にさせるもの(P36)

人は不安を感じたとき、最も感情的になる。そして、冷静かつ正しい判断ができなくなる。

だから、詐欺師や犯罪者は人の不安を煽り、正常な判断をできないようにして、悪いことをする。オレオレ詐欺はその典型。

有害なエンヴィー型嫉妬(P53)

あいつのことが妬ましい。そんな嫉妬心は人間誰もが持っているもの。

しかし必ずしも嫉妬が悪いことではない。嫉妬には、ジェラシー型の嫉妬と、エンヴィー型の嫉妬の2つがある。

ジェラシー型の嫉妬は、「あの野郎に負けてたまるか、俺も頑張るぞ」というように、向上心を刺激してくれる良い嫉妬なる。

問題なのは、エンヴィー型の嫉妬。「あの野郎が気に食わない。だから足を引っ張ってでも引きずり落としてやる」というような、悪い嫉妬になる。

だから、エンヴィー型の嫉妬に心を支配されれば、人間性を失いマウンティングマンや僻みマンに堕ち、周囲のまともな人から敬遠される存在になってしまう。

暴走老人はなぜ暴走するのか(P58)

感情の脳の大脳辺緑系という場所でコントロールされているが、老化によって、感情をコントロールする力が衰える。

だから、年を取れば落ち着いて成熟するというより、むしろ感情のコントロールが難しくなる。

自分の気持ちを話せる人を持つ(P98)

こんなことがあって、こんなことを感じた。

そういうことを自然に話せる人がいれば、自分の気持ちがスッキリするだけでなく、感情の整理ができる。そして、視野が広がり、より良い発想が生まれやすくなる。

自分の気持ちを誰にも話せずにいれば、それがストレスになって、感情的な影響を及ぼす。感情的になってしまうと正しい判断ができず、間違いを犯す。

だからこそ、普段から本当に何気ないこと。自分の感情を素直に話せる人を身近に持っておくことが、感情に振り回されない自分になるコツ。

人生をダメにする考え方(P146)

感情に乱され正常な思考ができなくなれば、ますます間違った思考によって、目の前の現実を歪んで認知する。

そのパターンが、

1・占い

→将来の出来事を否定的に予想し、事実のように考えてしまう。

2・読心

→「あいつは自分のことが嫌いなんだ」など、相手の気持ちを決めつけ、悪い判断をしてしまう。

3・破局観

→将来生じる可能性がある出来事を悪く考えて、「もう人生終わりだ」と悲観してしまう。

などの不適応思考。

人生にはダメになる考え方があり、そのダメになる考え方はまさに、感情によってもたらされる。

感想など

感情がいかに人生に影響を及ぼすが。そして、どうしたらその感情を間違った方向に働かせないか。

それについて貴重な気づきが学べた本。

単純に言って、今考えていること。これからしようとしていること。価値観や考え方。習慣。

そうしたもののすべてに感情というものが根本にあって、その感情が間違った働きをすることによって、人生の歯車が狂っていく。

だからこそ、感情というものとより良く付き合い、感情に振り回されないこと。その大切さが理解できます。

具体的な方法については本書で詳しく書かれていますので、どちらかというと感情的になりやすい方。気分の上下が激しく、ムラがある方。

本書を読めば、より感情との付き合い方が見えてくることでしょう。

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