人生は80%主義でうまくいく。
和田秀樹著『もうちょっと「雑」に生きてみないか』(新講社ワイド新書)の読書感想です。
この本について
「人生頑張り過ぎず、適度に気を抜いて、雑にゆるーく生きてみましょう」という本。
神経が張り詰めた気の休まらない生き方から抜け出し、もっと人生を楽しむためのヒントが満載の内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P3)
頑張りすぎて疲れる人=生き方が一直線すぎる。もっと雑に、いい加減になれることで生き方のバランスがとれる。
人生もっとゆるやかに生きていい。気合を入れすぎず、くだらないことやムダなことを楽しむ余裕を持つことが大切。
受験で勝利する学生(P34)
志望校に合格する学生は良い意味で「いい加減」な性格。
手を抜いていいところは手を抜き、手を抜いてはいけないところは手を抜かない。なので大筋を見逃さず、大切なポイントをしっかり抑える。だから受験もうまくいく。
逆に受験で失敗してしまうのは完璧主義者。
何から何まで完璧にやろうとするので、最終的には余裕がなくなり、大切なポイントがおろそかになり、試験で良い点数を取ることができない。
受験だけでなく人生何でもそうだが、すべて完璧にできる必要はない。
テキトーにできることはテキトーにやり、きっちりやることはきっちりやる。そんなバランス感覚があればいい。
自分の代わりはたくさんいる(P51)
「この仕事は私しかできない」「私の代わりはいない」と考えるのはうぬぼれも甚だしい。世の中は自分がいようがいまいが、何事もなく回っていく。
だから「自分がやらなきゃ」など、不必要な責任感を持つ必要はない。疲れたとき、休みが必要なときは遠慮なく一抜けて休んでいい。適度に頑張り続ければそれで十分。
「ムリなものはムリ」という考え方(P68)
物事にはできることとできないことがある。無理なことは頑張らない。やらない。そんなけじめを持つことも大切。
誰も自分に期待していない(P90)
人の期待に応えるために頑張る必要などどこにもない。
基本的に、人は自分に期待していない。少なくとも、自分が考えるほどは、人は自分に期待していない。
誰かのために頑張ってもいいが、誰かの期待に答えようとして自分を見失ってはいけない。
テキトーな方が長続きする(P122)
人付き合いはそこそこ、あれこれ求めないテキトーにゆるい関係の方が長く続く。
相手に何かを期待し始めると関係がおかしくなる。人は基本的に雑な性格と考え、相手には何一つ期待せずに付き合っていくのが良い。
感想など
なぜ頑張りすぎが良くないのか、適度に気を抜くことが大切なのか、その考え方に納得できる本。
単純に考えて、完璧主義は疲れます。1日は24時間しかないのに、あれもこれも完璧にやろうとしたら、それは無理に決まっています。
そこで何を大切にして何をテキトーに手を抜くか、取捨選択が必要となってくるわけですが、テキトーなものは本当にテキトー、しっかりやることはしっかりやる。
このメリハリが大切なのだと思いますが、要は柔軟性。
人生完全完璧なスーパーマンを目指す必要はなし。長所も短所もある、フツーの人間として生きていければ、それでもう十分なのかもしれませんね。