高野秀行著『間違う力』(角川新書)の読書感想です。
この本について
破天荒な生き方を実践している著者によるオンリー1の生き方のススメ本。
具体的にどうやったらオンリー1を目指せるのか。なぜ人生では1位を目指すのではなく2位を目指すのか。
独自の考え方に、ハッとさせられること請け合いの内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
マイナーを狙う(P63)
オンリー1を目指す人生では徹底的にニッチを狙う。メジャーよりマイナーを狙う。
誰も興味を持っていない分野にこそ、自分がオンリー1になれるチャンスがある。
自分が好きなことにこだわらない(P78)
人と違うことをするには、自分の好きにこだわっていてはダメ。型にはまらない柔軟な発想をすることが大切。
そのためには、本を読んだりいろいろな人の話を聞いたり、考え方の幅を広げていくことが大切。
努力より大切なもの(P150)
すべきは努力よりも工夫。辛いこと、苦しいことを続けていても仕方ない。
楽をするためでもいい。工夫をして、今よりもっと、よりよい何かを目指すこと。
機動力を重視する(P187)
弱者の強みは機動力にあり。いつでもどこでも身軽に動くことができる、フットワークの軽さが強み。
その強みを生かし、人がしないことをする。誰よりも早く動く。ここに成功のカギがある。
継続こそ命(P202)
長く続けていれば何かが変わる。
自分がしたいことと、状況がマッチする確率も上がり、いろんなことが上手くいきやすくなる。
継続に勝るものなし。チャンスはいつか、やってくる。
感想など
読後、
「世の中にはこんな生き方をしている人がいるんだ。もっと自由に生きていいんだ」
と気持ちが広々とする本。
人と同じような道を行くこともできるけれども、せっかく一度きりの人生、人と違う生き方がしたい。
そう思ったら大切なのが「どうやって?」という方法論。
この本では著者の個性的な生き方を通じて、そのヒントを学ぶことができます。
つまり、人生に決まった型はないということ。オンリー1の生き方を目指すには人がしないことを地道に続けていくこと。
効率重視で前に進んでいくことがベストではない。
そのことが分かります。
人生は脇道にそれてこそ面白くなる。そのことが実感できる本です。