「もうオレの人生は大丈夫だ」と過信しないために読みたい本。『この方法で生きのびよ!』の読書感想

この方法で生きのびよ! ―沈む船から脱出できる5つのルール

時代は変わる、だからこそ。

鈴木博毅著『この方法で生きのびよ!沈む船から脱出できる5つのルール』(経済界)の読書感想です。

この本について

「これからの未来はこんな可能性がありますよ、社会の変化に巻き込まれて路頭に迷わないためには、こんな考え方が大切ですよ」という本。

時代、社会は変化していくことに気がつき、その変化に対応していくことの大切さが理解できる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

歴史上の大変革、ムーブメントを起こす5つの衝撃(P8)

人類の歴史上、変化が起こるときにはその変化のきっかけになるトリガーがある。そのトリガーは主に次の5つ。

1・代替

→人の移動手段が馬が自動車に取って替えられたように、既存のものから新しいものへ置き替えられる変化

2・新芽

→過去と決別した結果、新しいものが芽生える。

3・非常識

→物事の定義自体が変わってしまうような変化、従来では考えられなかったことが他のものと結合し、新しいものが生まれる。

4・拡散

→ある分野に限定されていたものが、ほかの分野に広がり、社会へ拡散していく現象。

5・増殖

→まれに、世界を覆い尽くすような存在が誕生する。

代替について(P64)

代替は過去の商品が新しい商品(もしくはサービス)に置き替えられる現象。

代替は業界、分野を問わずに起こりうるため、他業種からの参入でも、「代替」という視点を持つことで、既存勢力を打ち破り、新しい勢力を生み出すことができる。

悩みの原因(P88)

悩みの多くは、昨日と同じことが続けられないことによって生まれる。

売上の低下、失業、病気、昨日までのことが変わってしまい、新しい曲面に立たされることになってしまう、それによって人は悩む。

もし、昨日までできていたことがダメになってしまったらどうするのか?

するべきことは、変化を起こすこと。昨日とは違うことをすること。新しいビジネスを始める、販路を広げるなど、何か新しい行動が必要。

昨日までできていたことが上手くいかないなら、自分を変え、行動を変えるしかない。物事がダメになったときは「やり方を変えろ」というサイン

自己啓発書が売れる理由(P92)

自己啓発書が売れる理由の1つは、日々落ち込むことがある私たちが、ガッツや元気をもらえる言葉を必要としているから。

自己啓発書はある主のレジリエンス回復のツールで、人生、しっかりとしたレジリエンスがあれば、人生の逆境や日々のトラブルにも心折れず、何とかやっていける。

逆境を人生のプラスに変えるポイント(P95)

苦境から逆転、成功したポイント。

1・目指すものを変えた。

2・足し算やり引き算、発想自体を変えた。

3・自分の限界という思い込みを捨てた。

4・全く別の道を選んだ。

5・注目する対象を変えた。

目標をはっきり決め過ぎない(P97)

目標を達成するために、日々のやるべきことをこなしていく努力は必要。

しかし、何年も努力しているのに上手くいかないのは、やり方がまずいか、目標の立て方自体がおかしい。

目標を持つのは大切だが、「絶対に○○を実現する!」という目標を固定化させると、それがかえって負担となり、レジリエンスを破壊する要因にもなる。

目標を決める上では「ほどほど」が必要。目標に固執しない柔軟性を持った方がいい

私たちを縛るもの(P136)

私たちは生きていく上で、

1・古い知識、これまでの方法

2・古い目標、古い技術

3・古い人間関係

4・古い制度

など、いろんなものに縛られている。

それによって、新しい方法を身につける機会や、よりより方法を目指す気持ちを失ってしまう(既得権益など古いものによって利益を受けている人もいる)。

物事をガラリ、革新的に変えていくためには、私たちを縛る古いものを、新しいものに変えていくことが大切。

時代の変化に気がつく5つのポイント(P204)

世の中は常に動いている。

昨日は昨日、今日は今日。明日はまた変わっていく。時代に取り残されないためには、まず変化に気がつくことが大切。

着目点は次の5つ。

1・日常で新しいもの、既存商品の代替品を買う人が増えた。

2・権力、市場で力を持っていた人がやるべき役割を手離した。

3・新しい世界観、価値観を持った人が現れた。

4・誰かが解決のために新しい手段を持ち込んだ。

5・同じような考え方、気持ちを持つ人々が増えた。

感想など

変わっていく変化にどう対応していくのか、変化に対応するための心構え、考え方が参考になった本。

「生きのびよ!」というのは大げさかもしれませんが、世の中は常に変わっていって、「昨日今日のような日々がずっと続くとは考えない方がいい」というのは本当にそうだと思います。

本当に時代の流れ、変化は激しくて、来年のことさえ確実にどうなっているのか、誰にも分からないと思います。

2015年はどことはいえませんが、「え、あの会社が・・・」というような大きな会社で人員削減や事業の縮小、決算書粉飾によるトップの交代などいろんなニュースがありました。

「今絶対にここなら大丈夫」と思っていても、どうなるかは分かりません。

1つ言えるのは、「もうこれでオレの人生は大丈夫だ」と思った段階で「ヤバイ」ということ。安定を信じた途端、「まさか」のタイミングで人生が不安定で先が見えないものだと思い知らされます。

だからこそ、「もう人生は安泰だ」と過信せず、昨日と今日は違う、そして明日もまた違うという現実を忘れないよう、変化に適応していくことが大切だと思います。

本の購入はこちら