自分の体は自分が一番知っている。
櫻井秀勲著『寝たら死ぬ!頭が死ぬ!87歳現役。人生を豊かにする短眠のススメ』(きずな出版)の読書感想です。
この本について
松本清張や川端康成、三島由紀夫など名だたる文豪の編集者をつとめた著者が、人生を豊かにするための方法を語っている自己啓発書。
本書を読めば、どうすればい人生が豊かになるのか。健康に充実して生きていくためにはどうすればいいのか。そのヒントを学ぶことができます。
以下、本書の読書メモです。
人と反対のことをする(P3)
人生で人より良い思いをしたい。成功したい。豊かになりたい。そこでおすすめなのは、人と反対のことをすること。
みんなが右へ進むなら自分は左へ進む、という具合、人と違うことをする。つまり逆張りこそカギであり、そこに個性的な人生。成功した人生を送るカギがある。
長生きより大切なこと(P8)
もう寿命が尽きんとしているのに、チューブでつながれ強制的に「長生き」させられているような生に意味はない。
自分の健康に注意を払い、元気な体で自由自在に動くことができる。それこそが生きること。常に、自分の健康には自分で責任を持つこと。
医学より自分の感覚(P30)
自分の健康を考える上で、医者がどういったとか、学説がどうだとか、そんなことよりもっと大切なことがある。
それが自分の体がどう感じるか。いろんな健康法を試し、自分の体が一番しっくり来る方法を選ぶ。それが自分にとって一番健康的。
寝具に投資する(P39)
生きているうちの3分の1の時間は睡眠。であるなら、寝具選びは人生の最優先で重要なポイント。
つまり良い睡眠ありて良い人生あり。良い枕、良いベッドにお金を使うことは、人生において特に有効な投資になる。
下っ端は早死にする(P92)
社会的に上の地位の人、会社で出世する人ほど長生きする。逆にランクの低い下っ端の人ほど、早死にする。
それは上の人は人から指図されずに、自分の思ったとおりに物事を進めていくことができる自由があるから。
下の人は、上の人の言いなりになるしかないが、上の人は違う。
自分で考え、自分の思う通り生きることができるので、QOLの面では、上と下の人の人生は大きく違う。
感想など
「自分の体を一番知るのは自分。だから自分にあった健康法できちんと体を手入れして、上手に付き合っていくことが大切」
という本。
自分に性に合えば、体に悪いと言われる夜行性の暮らしもOK。人が健康に良いと言っていることでもそれが本当に自分に良いこととは限らず、つまりは自分で試し、感じること。
そうやって、本当に自分の体に良い習慣を身につけていき、健康を資本に人生を充実させていく。
本書が説くそのメッセージは、体験に裏付けされた説得力があります。
ということで自分のことは自分のこと。医学や健康法を実践しつつも、何が自分を生き生きさせるか。何が自分をだるくさせるか。
健康という人生を楽しむための土台を大切にしていきたいと思います。