結婚前は両目を開いて相手の真実の姿を見極めること。
櫻井秀勲著『こんな女(ひと)とは絶対結婚したくない―女性に言えない男のホンネ 』(三笠書房)の読書感想です。
この本について
結婚相手の女性について考える本。
恋愛と結婚は別物。良い相手とのご縁は人生の幸せに。しかし、もしも選択を誤ってしまえば、それが一生の後悔に。
結婚生活が幸せどころか不幸の入り口になるリスクがあるのが、結婚の怖いところ。
結婚で失敗して後悔しないために大切なのが、結婚前に両目を開いて、相手を見ること。
この本では、後悔しないために知っておきたい、結婚相手の女性選びで失敗しないための知識が満載。
結婚を考える男性のための、転ばぬ先の杖的な内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
どんな女性か見分けるために(P64)
女性は基本猫かぶり。今の彼女の姿が、本当の彼女の姿とは思わない方がいい。
どんな女性か、真実の姿を見分けるために大切なのは、いろんなデートをして、相手の反応をよく見ること。
高級ホテルのレストランに行ったら、次は安い居酒屋という具合、変化をつけ、女性の振る舞い、反応を冷静に見る。
ポイントは、ピンとキリ、正反対のことをすること。極端に違うデートをしていれば、いろいろ見えてくる。
甘え型と非難型(P67)
女性には、男に甘えて頼ってくるタイプと、「あなたは~してくれない」とこちらを非難してくるタイプがいる。
甘えてくるタイプは問題ないが、問題はこちらを非難してくるタイプ。
非難してくるタイプは、「あなたはいつも~なんだから」とこちらへの不満をあからさまにしつつ、自分の要求を通そうとしてくるやっかいな存在。
結婚したら面倒になるので、結婚前に見抜く。
「あなたはいつも~なのね」というような、一件非難には見えない、微妙な言い方を言ってくるタイプは要注意。
ねちねち非難してくるタイプに化ける可能性あり。
美人の彼女の注意点(P80)
外見の美しい女優型の女性の注意点。
キレイな外見の女性は、人から注目され、たくさんの人から視線を浴びたいという欲求が強い。
一人の男では満足できない傾向にあるので、常に賞賛・賛美を送り続ける必要がある。
男にとって女は永久に理解できない存在(P97)
男は何人の女を知ろうが、女を理解することはできない。
女は底知れぬところが多いもの。分かった気になっていると、痛い目に遭う。よく相手を見ること。
相性の良し悪しはここで判断(P103)
彼女との相性を判断するポイント。
1・声の質
声の好き嫌い、心地良いか不快かは、非常に重要。声の好き嫌い=性格の相性と考えてよい。
2・歩く速度
歩くテンポは生き方の速度。極端に違う相手は、ペースが違うかも。
3・育ちの違い
どのような家庭環境で育ったかをチェック。
特に、彼女の父親を見るべし。どんな価値観を持っているか、仕事は何なのか、家庭でどんな地位にいるのかを観察すると、いろいろ見えてくる。
4・汚さの感じ
清潔感の感覚。清潔感覚の違いが、結婚後、家庭内の居心地の悪さにつながる可能性あり。
5・出身の相違
育った地域の影響は意外に大きい。
「京おんなに東おとこ」という具合、文化圏の違いが、一緒に暮らしていくうえで、衝突の原因になることも。
育った地域に違いがあっても、生活の感性、感覚に大きな違いがなければOK。
こんな彼女は悪妻予備軍かも(P133)
結婚したら男を不幸にする悪妻。
女は基本化ける。結婚前の演技にだまされて後悔しないために、結婚前に悪妻予備軍を見分けることが重要。
悪妻を見分けるポイントはこちら。
1・男の味方を装う口だけの女
理由もないのに男に親切に振る舞う女。
一見、親切で優しいが、表の態度とは違い、裏では口が悪く、あることないことを、人に吹聴している。このタイプは口角が下がっている事が多い。
2・虫も殺さぬ風情の女
地味で真面目な雰囲気の女。周りの評判がよく、「この人がこんな悪いことをするはずがない!」と信頼されている。
外見も、男が好む装いや振る舞いを熟知していて、すべて、計画的に男受けの良い女を演じている。
地味で真面目、清楚系の女性の外見や言動を、イメージ通りに受け取ると、痛い目に遭うかも。外見は参考程度に。
3・コケットリーな女
男好きな女。ボディタッチが多い、寂しがり屋の女は注意。ただし、愛人にするにはよし。
4・男に約束を迫る女
「~して」と男に約束を迫るタイプ。
約束を要求するタイプは、自分は約束せず、相手にあれこれ要求してくることが多い。
万が一、約束を守れなかったときは、一生うじうじ言われ、家庭内での主導権を奪われる可能性あり。
5・文句の多い女
口を開けば文句ばかり、そういう女を選んだら不幸な人生へ一直線。見分け方はシンプル。
人がいるところで自己顕示したり、コンビニやレストランで店員に偉そうで態度の悪い口の聞き方をする女、男の立場を考えず、周りの人に無神経な態度をとる女は、否定的な言動が多い女は要注意。
口を開けば文句ばかりの女になり、結婚生活で毎日愚痴や文句、不平不満を聞かされるハメになる。
どんな美人でも、すぐに否定的な言動や、不平不満を言う女はやめておく。
昔から言われる結婚をやめた方がいい女(P146)
以上の5タイプに加え、こちらの4タイプの女も注意。
1・すぐ実家に帰りたがる女
2・独身がよかったと文句を言う女
3・男の持ち物をこっそりチェックする女
4・男をバカにする言動がある女
この4タイプは昔から言われる悪妻予備軍の鉄板。
結婚を考える彼女が、いくつか当てはまるようなら、やめておいた方がいいかも。
結婚するならこれだけは絶対に譲らない(P156)
結婚するにあたって、あれこれ条件を出して、相手に求めてはいけない。ただし、譲れないところだけは絶対に譲ってはいけない。
結婚相手に求める条件を考え、妥協できるものは妥協し、譲らないところは絶対に譲ってはいけない。
特に譲ってはいけないのは、結婚が仕事のマイナスにならないか。女との結婚に失敗すると、職業的な致命傷を負わされる場合がある。
男は、仕事の活躍が生きがいや人間としての魅力になる。結婚に失敗すると、仕事に悪影響が出て、それが将来にも影響する。
自分の仕事に理解のない女はやめておいた方がいい。
例)
勤務が不規則な新聞記者や編集者の男が束縛系の女と結婚→「いつも家にいない、私のことをかまって」と不満を言われ、妻に気を遣いすぎて仕事に意識がいかなくなる→仕事の評判が悪くなり、立場がなくなる→リストラ候補へ
結婚は愛情だけで決めない(P159)
結婚は、一時の感情で決める問題ではなく、学校選びや就職と同じ次元で考えるべき問題。
結婚は人生の節目。だからこそ、好き嫌いで考えてはいけない。
いい結婚をするために考えるべきことは、
1・今の現実的な立場(将来性、年収、職業)からどう変化していきたいのか?
2・どんな家庭を持ちたいか?
この2点をじっくり考える。
こうすることで、向いている相手、向いていない相手がおおよそ判断できる。なぜ結婚するのか、自分の現状から、どんな女と結婚してはダメなのかを、冷静に考えるべし。
結婚に向いていない女(P177)
一般論として、結婚に向いていない女性の特徴。
1・性格ブス
→性格的に可愛げのない女はNG。いろいろ苦労する。
2・外面しか見ない女
→人の内面を見ようとせず、外見や年収、職業など、見た目でしか人を見ない女は危険。
3・礼儀、マナーがない女
→人として当然の礼儀がない女は育ちに疑問あり。
4・経済観念が狂っている女
→お金の感覚は重要。
こんな女は絶対つかむ!あげまんの特徴(P198)
良い女が持つ一般的な特徴。
1・電話の受け答えがしっかりできる女
2・人のことを悪く言わない女
3・男を管理しすぎない女
4・男の健康管理を考える女
5・性戯で男に自信を持たせられる女
6・男をバカにしない女
これらを押さえた上で、次の6つを満たす女は絶対に手放してはいけないあげまん女。一緒にいる男を伸ばす女。
1・男の自己投資のためにお金を惜しまない
今は、たえず世の中が変化している。
男は常に学び、成長していく必要がある。男の勉強、仕事への自己投資に文句を言う女はダメ。一緒にいても伸びなくなってしまう。
あげまん女は男の自己投資に積極的。それが結局、自分の得にもなることを知っているから。
2・男と一緒に考えるクセがある
できる妻は男の優秀な秘書。男が安心して頼れる女は、素晴らしい妻になる。
3・家庭の問題解決に、具体的な知恵を出せる
問題が起こったとき、文句ばかり言って男にだけ対応を任せる女は男を疲れさせるだけ。一緒に問題に取り組む姿勢を持つ女となら、どんなときでも一緒にやっていける。
4・ダメモトOK、挑戦すること、変化を恐れない
変化を恐れるか、歓迎するかは、男を伸ばすか縮ませるかを決める大きなポイント。
自分の安全、安定だけを考える女が、男の可能性を伸ばすことはない。変化を受け入れ、男の挑戦を歓迎してくれる女がよい。
5・なんでも面白がる
なんでも楽しめる女は、好奇心が旺盛。興味の幅が広い女は、人生のいろんなことを楽しめる。だから一緒にいても楽しめる相手になる。
何かにつけネガティブなことを言ったり、「あれはダメ」「これはダメ」とケチをつける女は興味の幅が狭く、脳ミソが固まっているので、やめた方がいい。
6・ワンランク上を目指せる
生きていく上で上昇志向は必要。
もっとではなく、ほんの少し上を目指すこと、チャレンジすることに意欲がある人がいい。
結婚しない方が幸せな男(P223)
全ての男が結婚に向いているとは限らない。場合によっては、結婚しないことが幸せな選択になることも。
結婚しない方が良い男の特徴はこちら。
1・自然で一人で過ごすのが好きな男
2・流行にこだわる男
3・一人で何でもできる男
4・女嫌いな男
結婚前に考えておく離婚のこと(P226)
結婚前に考えておきたいのは、財産と子どもの問題。
男の場合、離婚したら慰謝料が発生する可能性が高いので、「もし離婚したらどうするか?」という最悪のシチュエーションは想定しておく。
1・子どもを取られてもいいか?
2・この女と結婚して慰謝料、養育費を支払うハメになってもいいか?
3・別れて後悔しないか?
4・出世にマイナスにならないか?
5・もっと良い女を見つけられる自信はあるか?
この5つのことを考え、決断する。
感想など
人生の節目となるのが結婚。
男は自由気ままな生活から、妻や子どもに責任を負う生活へ。
結婚するかしないか、よほど願望が強くない限りはあまり考えない問題なのかもしれませんが、結婚するかしないかは、人生のある時期、突然わいてくる問題。
結婚が現実的な問題となったとき、感情や野生に身を委ねる決断は、人生一生の後悔へ。
だからこそ、人生で結婚という言葉が頭の中に過ったときこそ、冷静に考えて、感情だけで判断はしたくないもの。
決断を下す前に、これで後悔はしないのか、じっくりと考えることが大切なのかもしれません。