小川仁志著『7日間で突然頭がよくなる本』(PHP研究所)の読書感想です。
この本について
哲学の物事に対する洞察的な思考法を、現実の世界に生かすことで、「頭の良い人」になることを目指す本。
頭が良くなるかどうかは分かりませんが、哲学の思考法、考え方を自分のものにすれば、視野がグーンと広がること、間違いなしです。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P4)
頭が良い人とは、相手の言葉の意味をしっかり理解して、それにきちんと反応できる人のこと。
言葉は発する人の立場、価値観によって意味合いが変わる。そこで、相手の立場を理解し、相手の視点で物事を理解する。
これができる人を、頭の良い人と言う。
本質を理解する(P25)
物事には本質がある。頭の良い人は、目の前の事象にとらわれず、物事の本質をパッと理解することができる。
ではどうやって物事の本質を見抜くのかというと、まず必要なのが物事の分析。いろんな視点から分析し、本質に迫っていく。
そこで必要となるのが知識。知識がなければ、物事を分析することはできない。だからこそ、勉強することが大切。
物事を分析するおすすめツール(P49)
覚えておいて損がない物事を分析するときの考え方10。
1・物事をカテゴリ分けする
2・対象を主観と客観に分けて考える
3・時間と空間を位置づける
4・イデアを考える
5・運動として考える(動いているものとしてとらえる)
6・物事の矛盾をプラスに考える
7・違いを見つける
8・物事を構造で考える
9・因果関係を見つける
10・人間にとっての意味を見つける
さらにおすすめのツール(P66)
上記の分析法に加え、さらに注目したいのが権力構造。すべての物事には強い弱い、上か下、権力構造が存在する。
そこに着目して物事を考えると、更に視点が広がり、分析が捗る。
感想など
購入するのが正直恥ずかしくなるタイトルですが、内容的には、哲学のあの難しい考え方を、極力シンプルにして、分かりやすく、かつ実用的にしている内容です。
そのため、物事を様々な視点で考えるためのヒントを提供してくれます。
本書で述べられているとおり、頭の良い人とは、自分の視点だけでなく、相手の視点で、つまり複合的な視点で物事を理解できる人のことを指します。
そのためには、いろんな考え方を身につける必要があって、そのための方法が本書で分かりやすく述べられています。
これらのノウハウを日常生活で実用していくことによって、物事を見る目が深化。「俺も頭が良くなったよ」を実感できるかもしれません。