環境が人を作る。住む家は妥協してはいけない。
中川寛子著『「こんな家」に住んではいけない!』(マガジンハウス)の読書感想です。
この本について
住宅コンサルタントによる、家(賃貸含む)の選び方ガイド。
家選びの考え方や家を探すときの目の付け所、選んではいけない家の特徴など、家探しで知っておきたい基本的な情報を勉強することができる一冊になっています。
以下、本書の読書メモです。
我が家が一番を実現する(P6)
世の中はストレスだらけ。せめて、自分の家だけは、ストレスのない居心地の良い環境にすることが大切。
買いやすい・借りやすい家は安かろう悪かろう(P54)
頭金ゼロ、敷金礼金ゼロの物件など、安さやお得さで客を釣る物件にはそれなりの理由がある。
得したつもりで損をする場合もあるので注意すること。
駅徒歩5分以内の家は価値が下がらない(P70)
物件は将来の価値が下がらない物件を選びたい。
基本的に、駅から5分位内の物件は価値が下がりにくいので、将来を見据えて物件を確保するなら、駅に近い物件に注目する。
病気になる家がある(P104)
健康の基本は住環境。
家のなかには、朝日が入らない、周囲の雑音がひどいなど、落ち着いて過ごせない家がある。
そのような家では、体や心が休まりにくい。
病気になってしまうこともあるので、健康のために静かで過ごしやすい、日の当たる家を選ぶことが大切。
住んでみないと分からない!騒音トラブルを回避するために(P112)
物件を選ぶときは、1度見ただけで即決するのは危険。
「引っ越したら隣人がうるさくて仕方ない!」というようなトラブルに遭うこともあるので、物件のチェックは何度もすべし。
音に敏感な場合、夜10時以降、物件の調査をするのがオススメ。夜に物件を見れば、本当の住みやすさが分かる。
第一印象が悪い家はNG(P125)
第一印象が悪い家は、辞めたほうがいい。
見た目が悪い家、きちんと管理されておらず、エントラス、共有部分に私物が出ていたり、駐輪場などにサインあり。
汚らしいところがある物件は、住人のマナーが良くない可能性が高い。
汚い物件はトラブルを引き寄せるリスクがあるので、君子危うきに近寄らず、自分の印象を大切にして、避けるのが安全。
子どもがいる場合は親がイライラしない家を選ぶ(P174)
近所への騒音を考えて親が神経質になってしまう物件は、子育てにも良くない。子どもにも神経質になってしまうため、子どもも過敏になってしまう。
大切なのは、親が安心して生活できる物件を選ぶこと。余裕が持てる物件を選ぶこと。そうすれば、子育ても過敏にならずに済む。
感想など
平易でサクッと読了。
「人を不幸にする家・病気になる家」というページがあったのですが、人は環境の生き物。住む場所で良くも悪くもなるのだなと勉強になりました。
ダメな家、住みにくい家というのは共通点があって、それは第一印象を大切にすること。
きちんとした物件調査をすることで、そのような地雷物件に引っかかる危険を回避できるそう。
家というのは一度住みだすと、そう簡単には引っ越しすることができません(出来ても大損こきます)。
だからこそ、最善なのは、地雷物件に引っかからず、安心して住める家を見つけること。
そのために、物件選びの勉強は、しっかりしておいて損はないと思います。