最後は自分のやり方が最強。『集中力はいらない』を読む

集中力はいらない (SB新書)

仕事に根性論がいらない絶対的な理由。

森博嗣著『集中力はいらない』(SB新書)の読書感想です。

この本について

人気作家の著者が、自身の知的生産法について自然体で語っている本。

一般的には仕事をするとき、何をするときでもきちんと集中すること。それによって結果が出ると考えられていますが、著者によると、

「一概にはそうとは言えないですよ」

というのが本書の話。

作家という特殊な仕事を一般的な仕事に応用することは難しいかもしれませんが、大切なのは結果を出すために、いかにベストな取り組み方をするか。

つまりは自分にとってのベストな方法を見出すことができるか、その大切さが実感できます。

以下、本書の読書メモです。

自分の頭で考えよ(P40)

世の中で広まる情報には必ず、誰かの恣意性がある。

大切なのは自分の頭でしっかり考えることであり、そのためにはまずしっかり観察すること。

自分の目で見たこと。自分で実際に試したこと。そこから得られるものは、まず正しい。

情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、自分というフィルターを通して、うまく「ろ過」すること。

無理なことは続けない(P61)

頑張っても続かないことには、それ相応の理由がある。だから無理なことを続けようとすること自体が間違っている。

無理なく自然にできることを頑張るべし。

疲れたら安む(P108)

仕事は◯時から◯時とか、決まりきった枠内でやるのではなく、いつ自分がベストな状態で仕事ができるのか、そこを考えて取り組む。

例えば、午前中にガンガン仕事がはかどるなら午前だけ仕事をして、午後は休めばいい。時間配分を効果的にして、効率的に仕事をすることが大切。

成功は自分で見つける(P140)

人の成功譚は役に立たない。

その人が成功できたのは、タイミング、その人が持っている才能や資産などの条件があったから。

それを他の人が真似しても上手くいかない。だから結局、自分の成功法則は自分自身で見つけるしかない。

自分が持っている資産を、最大限に発揮していくことこそが、成功の道。

自分の人生を生きる(P199)

自分の人生は自分しか歩めない。この意味で、人は他の誰かを目指すのではなく、自分自身になることを目指すべき。

自分の人生をどう生きるのか、後悔しないよう、しっかり考えること。

You are what you think.(P203)

思考=その人そのもの。人間性。

自分が考えていることこそがまさに自分という人間そのもの。思考が人を作り、そしてその人自身の存在を示している。

感想など

「集中するな」という話ではなく、「自分にとって効果的な頑張り方を見つけていきましょう」という本。

とくに印象に残っているのは、著者の父親の教育論。

かんたんに要約すると、

「何事も全力を尽くしてはいけない。頑張るのは80%くらいでいい。常に余力を残しておく。それが大事だ」

という話で、これは本当にそうだな、と。

頑張って全力で集中する。それはものすごいエネルギーが必要で、そのときはものすごい力を発揮できます。

ところが、ずっとそんな状態が続くわけはなくて、頑張って集中しすぎたあとは、あとでその反動がやってきます。

なので、長い目でみると、常に全力を出しきらない。8割程度の力を維持して、余録を残しておくというのは、正しい考え方なのかも。

人生は長いです。

常に100%の力で走り続けていれば、どこかでバテてしまう。そうならないために、常に余裕は残しておく。

そんな工夫が、大切かもしれませんね。

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