『常識にとらわれない100の講義』の読書感想 – 誰かが決めた常識に流されないために

常識にとらわれない100の講義

世の中の「常識」を信じると損をする。

森博嗣著『常識にとらわれない100の講義』(大和書房)の読書感想です。

この本について

『すべてがFになる』などで知られる作家、森博嗣さんの人生論。

生きる上で意識することになるのが世の中の建前や常識ですが、この本では、理屈や綺麗事を廃したストレートな人生訓が身に染みる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

世の中の模範を絶対視しない(P30)

「仕事は正社員になるべき」、「結婚は○歳までにすべき」などの模範的とされる生き方が本当に正しいのか、疑ってみる。

模範的な生き方は身近に例が多い生き方であって、それが本当に幸せな生き方なのか、自分に合う生き方なのかは分からない。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな生き方がある。「これが正しい、こうあるのが良い」という模範的な考え方に縛られず、思うとおりに生きたらいい。

したいことをやる(P40)

世の中は、自分の好きな通りにしている人間が恵まれるようになっている。

金や時間、場所を持っていなくても、「したい」と思うことをできる範囲で始めてみる。するとやがて、適した環境に恵まれる。

当たり前は当たり前でない(P52)

ある人にとって当然であることが、ある人にとって当然ではない。人は自分の考えが正しいと思っていて、自分の考えとは違う人間を間違っていると考えがち。

「こうあるべき」という人が思う当たり前に合わせる必要はない。自分に合う方法を見つければいい。

誰と関わっていなかったとしても、生きているだけでモノを消費し、税金も払っている。犯罪を起こさず、普通に生きているだけで世の中に貢献できている。

勉強は好奇心が根本(P80)

人から押し付けられる勉強はつまらない。自分の関心、興味を追っていくことが、一番の勉強になる。

悩んだらやってみる(P108)

気になること、したいことがあれば、つべこべ悩まず、まずやってみることが大切。

面倒なことも、まず始めてみること。体がだるく動かないかもしれないが、やっているうち、体も動くようになる。

すぐに結果が欲しいものほど結果にならない(P116)

「今すぐ」という切羽詰まった状態ほど期待は期待通りにならない

今すぐ結果を出そうとすると、すぐに打てる手しか打てない。本当に期待する結果を手にしたい場合は、余裕を持って、長期的かつ最善の方法で追求していく。

立派な人間の定義(P124)

立派な人間は毎日コンスタントに仕事をする人間。

感想など

綺麗事、建前にとらわれず、自分の頭で考えることの大切さが学べる本。

世の中、「こうあるべき、こうすべき」という誰かが決めた常識がありますが、それに乗っかっている限り、ある意味安心できます。

範的な生き方を選択することで、「俺も皆と同じなんだ」と安心できますが、模範的な生き方をすることで、失われていく貴重な何かがあるのかもしれません。

人生は一度きり、「自分」という体験も一度きり。

常識、当たり前、模範は頭に入れ、それを尊重しつつも、それらから意図的にはみ出してみると、後悔のない人生が送れるのかもしれません。

本の購入はこちら