『好きになられる能力』の読書感想 – 好かれなくてもいい、せめて嫌われないこと

好きになられる能力 ライカビリティ 成功するための真の要因 (光文社新書)

嫌われる人生は損をする。

松崎久純著『好きになられる能力 ライカビリティ 成功するための真の要因』(光文社新書)の読書感想です。

この本について

人から好感をもたれることの重要性が分かる本。

人生を豊かにするためには、才能や努力も大切。が、周囲の人や出会う人に好かれることはそれ以上に大切。

そのためにはどうすればいいか、振る舞いや言動など、人に好かれるための方法論が勉強できる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

ライカビリティについて(P6)

仕事で成果を出したり、人生を良いものにするためには、周りから好かれて支えられることが必要不可欠。

そのためには、ライカビリティ(=人に好かれる、応援される能力)を高める必要がある。

大切なことは自分に選択権がない(P33)

世の中、正しいことが上手くいくわけではない。人の基準は正しいかどうかではなく、感情的なもの。

人は感情で動くので、仕事探し(採用されるかどうか)や人間関係(仲良くなるか遠ざかるか)など、結局大切なことは、自分に選択権がなく、他の人が決めている。

なので、ライカビリティが低いと、能力があっても埋もれてしまったり、思うように物事が進まない。

人から好意的に扱ってもらうために意識すること(P42)

人は物事を感情で決める。そのため、好意的に扱ってもらうためには、人は誰でも「認められ、大切にされ、気にかけてほしい」という、人間心理の原則を理解しておくことが大切。

人からの支援なくして成功なし(P56)

人生、自分でできる努力はあるが、結局は人からの引き立て。

人から好かれ、応援され、支えられないと、どんなに能力があっても、世の中でひと花咲かすことはできない。

全ての人に好かれる必要はないが、無意味に敵を作らず、好感度を高めることは意識しておいた方がいい。

話すより聞く(P76)

人から嫌われるには、「私、私」といつも自分の話をしていればいい。

人の話を聞かず、すぐに自分の話に持っていく人がいるが、これは、ライカビリティの点から言えば、好感度を下げる行為。

店員の態度が客を遠ざける(P159)

商売では、サービスや商品の品質が良いのに、客が遠のいてしまうお店がある。

そういうお店はたいてい、店員の接客がまずく、知らず知らずのうち、客を不快にさせていることが多い。

商品の質やサービスを高めることは大切だが、商売も人と人。人間的な部分を重要視した方がいい

仕事をさぼる人の心理(P210)

仕事をさぼって手を抜く人は、「おれは認められていない」という気持ちを持っている。

従業員の自尊感情、認められているという感情を引き出さないかぎり、システムで従業員を管理しようとしても、上手くいかない。

感想など

人に好かれなくても嫌われないこと、そのことの重要性が認識できる本。

人間には「感情」があって、どんなに理屈が正しくても、「感情」がズレてしまうと、いろいろ上手くいかなくなります。

例えば商売。

この本で、技術は良いが接客がダメで客を自ら追い払っている床屋の話(P40)が出てくるのですが、この話を聞いて納得。

私達は、商品を買うとき、サービスを受けるとき、商品だけでなく、店の人の印象とか雰囲気とか、感情的な要素で物を買っている側面があります。

ある店では、サービスや価格は多少悪くても、なじみの店員さんがいて、その人の接客がいいからいくとか、そんな理由ですが、根本には感情的な要素があります。

だからこそ、商売でも何でも、人と人、感情的な要素が重要。

結局、人生で大切なことは自分に選択権なし。目の前の人に好かれるか嫌われるかが人生の明暗を分けることになるのかもしれません。

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