ほんとうの幸せは目に見えない。『すぐに結果を求めない生き方』の読書感想

すぐに結果を求めない生き方 ほんとうの幸せは目に見えない

不幸な日本人が増えている本当の理由。

鍵山秀三郎著『すぐに結果を求めない生き方 ほんとうの幸せは目に見えない』(PHP研究所)の読書感想です。

この本について

自分さえよければ幸せになれるか、本当の幸せとは何なのか、人の生き方とは何なのかを真剣に問う本。

人として恥じない生き方をするために、熟読したいメッセージが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

世の中は厳しいけれど(P28)

今の世の中は、一度成功できたとしても、成功を維持するのが難しく、そして一度失敗してしまえば、そこから這い上がるのが困難な世の中になっている。

そのため、勝者と敗者の格差はどんどん広がっている。

しかし、だからといって格差を憎み、人生をあきらめてはいけない。格差があるからこそ、頑張る意欲を持てる。

大切なのは努力すること。努力なくしては何も始まらない。努力さえすれば、どんな境遇に陥っても、絶望せずにすむ。

辛いときこそ成功のチャンス(P35)

自分の思い通りにならない、辛いときにこそ成功できるチャンスがある。逆に自分の都合が良い状況ではむしろ成功できない。

今置かれている状況のなかで必死に努力し、様々な問題を克服していくことで道は拓けていく。

だから困難な状況こそ、むしろ喜ばしいこと。自分が最大限に成長し、成功できるチャンスになる。

テクニックよりも人間性(P51)

結果を出すためにテクニックを学び実践するのはムダではない。しかし最終的にモノを言うのはテクニックよりも人間性。

人間力がおろそかなままテクニックに頼っていると、やがて破綻するのは目に見えている。人間の土台となる部分がしっかりしてこそ、テクニックも生きてくる。

不幸について(P60)

不幸はいつも突然やってくる。一方、幸福は前から少しづつ、静かに近づいてくる。

地道な努力をしていれば幸福がやってくることを実感できるが、不幸はそうはいかない。ある日突然、何の前触れもなくやってくる。

理想のために決断すべきとき(P104)

自分はこんな会社を作りたい。こんな仕事をしたい。その理想は最後の最後まで大切にすべき。

たとえ儲かっていることでも、誰かを傷つけたり、誰かが犠牲になっていることなど、自分の意志に反することは思い切ってやめる。

それによって進退窮まる苦労をするかもしれないが、その先にこそ、意志の力を実感できる未来を見つけることができる。

2つの企業(P138)

世の中には、関わる人をどんどん不幸にしながら成長していく企業と、関わる人をどんどん幸せにしながら成長していく企業、2種類ある。

両者は、目先を見るか未来を見るか、その視点が決定的に違う。

関わる人を不幸にしながら成長していく企業は、今目の前の利益しか考えず、ひたすら利益を求めていく。

しかし、関わる人を幸せにしながら成長していく企業は、5年後10年後、未来のことを見据え、何が本当に大切なことなのかを、決して見失わない。

だから人も企業も、幸せに成長していくことができる。

本当の成功者とは(P173)

成功とはお金を儲けた額で決まるわけではない。

自分たちの分を知り、ほんとうに価値があるものを生み出すことに徹底する。これこそが本当の成功者。生き方に筋を持ち、仕事に意志を持つこと。

幸せは思い通りにならない(P186)

どんなに成功して裕福な暮らしができても、それで幸せになれるかどうかは別の問題。

経済的に何の問題なく成功できたとしても、子どもが引きこもりのニートになって家庭内暴力で暴れたり、つくづく人の幸せは思い通りにはならない。

人生、上昇志向を持って頑張るのものいいが、決して無理をしてはいけない。自分にとって何が幸せなのかを見失わず、おおらかな気持ちで生きる。

これこそが、理想の人生に近づく心構え。

感想など

読後は身が引き締まるような思いをした本。

悪く言えば「綺麗事」が多い本ですが、でも世の中やっぱり、こういう考え方も大切だと思います。

皆自分自分で、自分さえよければ他の人はどうでもいい。そんな人ばかりの世の中が幸せなわけはないし、人としての矜持というか人間性は、目に見えないけれどとても価値があるものだと思います。

だから「結果さえ出せれば何をしてもいい」というのはおかしいと思うし、根本となる人間性を磨くことの大切さも、十分納得できます。

目先のことにとらわれず土台となる人間性を磨き、そして長期的に目指す方向をじっくり見定める。

どんなときも、本質的に自分の人生において何が大切なのか、それだけは見失わないようにしたいものです。

本の購入はこちら

コメント