子どもに読み書き計算を徹底させる理由がこれ。『日本の教育の危機はどこにあるか』の読書感想

日本の教育の危機はどこにあるか

教育のヒントは子ども時代の基礎訓練。

陰山英男、出口汪著『日本の教育の危機はどこにあるか』(水王舎)の読書感想です。

この本について

「百ます計算」でおなじみの陰山英男先生と、受験業界で活躍する出口汪先生の対談本。

この本では日本の教育をテーマに、これから教育がどう変わっていくのか、子どもにどんな教育をすべきなのか等、示唆に富んだ話が満載です。

以下、本書の読書メモです。

はじめに、教育とは(P3)

教育とは人類が生み出してきた文化や科学を継承することであると同時に、新しい文化、科学を創造すること。古いものを受け継ぎつつ、新しくよりよいものを生み出すこと。

基礎訓練の大切さ(P16)

子どもの学力アップのために大切なのは、基礎訓練の徹底。計算や漢字の書き取りなどの基礎を徹底することによって、子どものキャパシティは大きく広がる。

暗記について(P31)

最低限必要なことはきちんと詰め込む(暗記する)。覚えるべきことは暗記して覚え、覚えないでいいことは覚えない、このバランスが大切。

学校とは(P55)

学校は勉強するためだけの場所ではない。教師、クラスメート、いろんな人間関係のなかで時間を過ごすことによって、社会、人間関係を学ぶ場所。

子ども時代の勉強体験が人生を決める(P63)

人には本来、「知りたい、学びたい」という欲求がある。その欲求は年齢に関係なく、刺激してあげれば、どんどん伸びていく。

人から押し付けられなくても、勉強の楽しさが分かれば、自分で勉強する人間になる。

そのために大切なのが、子ども時代の基礎。小さいときに基礎的な勉強をしっかりすることで、自分で勉強できる人間に育つ。

日本とアメリカの違い(P112)

日本は中間層が厚く、トップ層、底辺層が薄い。アメリカは底辺層が多い反面、トップ層も多い。だからトップ同士の戦いになると、日本はアメリカに勝てない。

子どもに身につけさせること(P155)

子どもの教育の土台は、生活習慣、しつけをきちんとすること。子どもが小さいうちに、大人が責任を持って身につけさせること。

生活面がしっかりすることで、学習面もきちんと打ち込めるようになる。生活と学習は教育の両輪。当たり前のこと、基礎をしっかり身につけさせること。

感想など

結局人間が成長していくためには、「基礎基本が大切なんだ」と感じた本。

今の時代のように変化の激しい時代、常に今までの自分から変化していくことが大切で、そのためにはずっと勉強を続ける人間であることが大切。

ではずっと勉強を続けていく人間になるためにはどうすればいいかというと、基礎学力が必要で、小学校のときから読み書き計算などの基礎力をしっかり身につける。

それによってキャパシティが広がって、自分で自主的に勉強できる人間になれる。だから、正しい生活習慣を身につけ、基礎を徹底する。当たり前のことをきちんとやる。

本書にはこんな話がありましたが、これは本当にそうだと思います。

勉強することで実際人生がどう変わるか、それを知ったら、多分、誰からも強制されることなく、自分で勉強したいと思うようになると思います。

自分で興味を持ったことを勉強するのは本当に楽しいものだと思います。

その楽しさを味あわせてあげるためには、何より小学校できちんと基礎を徹底して身につけさせることが肝心。

結局は、中途半端に外国語とかやらせるより、漢字の読み書きや算数をきちんとやらせた方が、長い目で見ると、子どものためになるのかもしれませんね。

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