男なら人生、大きな欲を抱け!
井上裕之著『欲望が男を変える』(PHP研究所)の読書感想です。
この本について
「欲を持つことで人は頑張ることができ成長できる。欲望を燃料に人生したいことを実現していこう、行動していこう!」
という、今時珍しいギラギラした自己啓発。
やる気が減って頑張れないとき、今の生活に満足しきって停滞しているとき、「それじゃダメだろ!」と喝とやる気を注いでくれる、栄養ドリンク的内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
30代40代のとき(P7)
人生の停滞期は30代、40代にやってくる。
この時期は、成長が止まってしまう人、浮遊してフラフラしてしまう人、一気に伸びて成長する人、運命が別れる年代。
この時期、「オレの人生はこんなもんだ」と諦めずに、どん欲になってがむしゃらに頑張ることができれば、人生を変えることができる。
人生のセオリー(P27)
日本では、欲を持つこと=何か悪いことのように思われるが、欲はどんどん持っていい。
どん欲なくらい欲しいものを追求していく。それによって、欲しいものが現実に手に入る。欲を正しくつかえば、それが自分を磨き、人生を変える力になる。
欲を明確にする(P36)
欲望を持って欲しいものを手に入れる。そのために大切なことは、まず自分は何が欲しいのか、欲しいものを明確に、具体的にすること。
欲望を明確に意識すれば、それを手に入れるための手段、方法も見えてくる。欲パワーを開花させるためにはまず、欲しいものを具体的に、明らかにすること。
環境について(P98)
いい環境がいい変化を引き起こす。
いい環境にはいい人、成長の刺激、エネルギーが満ちている。いい環境に近づき、悪い環境から離れることで、望む方向へ近づき、自分自身、いい変化を起こすことができる。
付き合う人を吟味する(P103)
付き合う人も環境の一つ。
いい人と付き合えば、いい刺激を受けられる。逆に時間の無駄となる人と付き合っても仕方ないし、最悪悪影響を受ける。
人生をより良いものにしたいのならば、付き合う人は吟味して選ぶこと。
「今のままでいいのか・・・」と思ったら(P121)
現状になんとなく不満を感じたり、将来に不安を感じたときは、新しいことを学ぶチャンス。
日頃から興味を持っていることを始め、今までとは違うことを始めてみる。それが、突破口になることも多い。
お金を自分で管理する(P132)
自分で稼いだお金を自由に使える、それが男に覇気を与える。
金の自由がない男からは覇気が失われてしまう。だからこそ男は、自分でお金の管理をしっかりする。
結婚していようが、お金の決定権は自分で持ち、嫁から小遣いをもらわず、自分でお金を管理する。
感想など
タイトルのストレートさに興味を持ち、読んでみた本。
したいことをしたい、欲しいものを手に入れたい。欲望を頑張る燃料にしてギラギラと行動することはあまりスマートに見えないかもしれませんが、欲によって行動が変わるのも確か。
「○○が欲しい!」
この気持ちが強ければ、確実に行動が変わります。
逆に、自分の人生こんなもんだ、もう欲しいものなんてない。そうなってしまうと、頑張ろうという気にならないし(今で満足しているから)、新しい何かが起こることもありません。
そう考えると、あれが欲しい、だから手に入れるために頑張ろう。欲を持つことって、とても大切なことなのかもしれません。
本書では30代40代が人生の分かれ目だそうですが、この時期、
1・「オレの人生はこれまでだ・・・」と思って欲望にフタをしてしまう
2・「オレはまだまだいける!欲しいものがある!」と頑張る
どちらを選ぶかによって、運命が別れてしまうのも納得できる話。
確かに人生、自分が諦めたらそこで全てが終わります。したいこと、欲しいものがあれば、それをかんたんに諦めず、どうやったら手に入るか、欲望を燃料に、前へ進んでいく。
もしかしたら、何歳になっても、欲しいもの、したいことを諦める必要はなくて、求める気持ちを持ち続けることが、人生を楽しむ秘訣なのかもしれませんね。