ココに、21世紀の新しい働き方のヒントがある。
HIKAKIN著『僕の仕事はYouTube』(主婦と生活社)の読書感想です。
この本について
日本では誰もが知る元祖YouTuber、HIKAKINさんがYouTubeの仕事について、ざっくばらんに語っている本。
今や誰もがYouTuberになれる時代。動画を撮影し、それをYouTubeにアップ。人の注目を集めることができればお金を稼いで生活していくことができる。
そのことを証明しているのがHIKAKINさんですが、本書では、YouTuberという仕事が、誰でも成功できるような、簡単なものではないことが分かる内容になっています。
YouTuberという仕事はどんな仕事なのか。そして成功するにはどうすればいいか。HIKAKINブランドが誕生した理由とは何なのか。
そんな視点で本書を読むと、YouTubeには確かに可能性があるけれど、ほかのビジネスと同じように、そう簡単にうまくいくものではないことが分かります。
感想など
別にYouTuberになりたくてこの本を読んだわけではないですが、なぜ日本のYouTuberとしてHIKAKINさんがダントツ有名なのか。
そして、どのような経緯で現在の地位を築いたのか、その成功譚に興味があってこの本を読みました。
この本を読んでいて思うのはやっぱり、「好き」は最強である、ということ。
HIKAKINさんは高校卒業後に上京。すぐYouTuberになったわけではなく、都内のスーパーで働きつつ、仕事後に会社の寮で動画制作を継続。
動画を作ることそれ自体が楽しくて仕方がなかった、という話話で、グーグルのパートナープログラムには落ちた、という話が書かれていました。
日本一のYouTuberといえども、何度も挫折し、失敗し、それでも動画投稿を続けて成功している。そして、前へ進む最も大きなエネルギーは好きという感情であること。
この本を読めば、そのことが強く伝わってきます。
結局どんなことも大きなことを成すためには継続はチカラなり。そして、継続するためには、好きであること。どうしてもしたいことであること。
そうでなければ継続すること自体が不可能。成功をつかむことができません。
だから、好きなことはとことん続けること。今上手くいっていなくても、好きで好きで仕方ないこと。続けたいことはなんとしても続けること。
そうすることで、いつか何かが変わっていく。本書では、そんな「好き」の力の強さを実感できます。
そう考えると、新しい生き方がゾクゾクと登場している現代、幸せに生きていくカギは「好き」にあるのかもしれません。
本書を読み終えたとき、そのことが一番、頭に残っています。