関わるとマズい「要注意人物」の傾向と対策。『かかわると面倒くさい人』を読む

かかわると面倒くさい人 (日経プレミアシリーズ)

世の中を消耗しないで渡り歩くために知っておきたい知識がこれ。

榎本博明著『かかわると面倒くさい人』(日経プレミアシリーズ)の読書感想です。

この本について

人からエネルギーを吸い取る人。グチグチネチネチで一緒にいると空気が重くなる人。

そんな、リアルライフにおいて接点を持っていると人間嫌いになってしまう「関わってはいけない」人の特徴と対策を分かりやすく紹介している本。

綺麗事抜きに、毎日を幸せに生きられるかどうかは、周囲の人間関係次第。付き合うべき人と距離を置くべき人をきちんと区別したくなる話が満載です。

以下、本書の読書メモです。

身のまわりに存在する要注意人物(P40)

「この人とは関わってはいけない」という10のタイプ。

1・過敏で傷つきやすい人

ちょっとしたことを過敏に反応して大騒ぎするタイプ。

そういう人は、小さなことですら「あなたのせいで傷ついた」とグチグチネチネチやってくるので面倒極まりない。

2・強烈な比較意識を持っている人

自分と他人を比べずにはいられない劣等感が強いタイプ。

基本的に暗い感情をモチベーションに行動しているので、これに関わるといちいちマウンティングされたり、ディスられたりされるので、単純に不愉快になる。

3・自己中で相手のことに関心がない人

世界は自分中心に回っており、自分が興味があること以外は一切興味がないタイプ。

人畜無害といえばそうだが、集団生活を送る上でこの手のタイプは本人が知らず知らずのうちに周囲に迷惑をかける。

空気が読めない行動をして周りを困惑させたり、無神経な発言を連発して無自覚に人を傷つける、ある意味厄介なタイプがこれ。

4・自己防衛意識が異常に強い人

自分を守ることに精一杯で、心の中では自分以外の人が敵に見えるタイプ。

常に言い訳ばかりで、自己弁護に終始。他人の足を引っ張ってでも自分を守ろうとするので、このタイプが組織に増えると、その組織はダメになる。

5・劣等感を隠し持つヒーローの人

ぱっと見ると、リーダーとして周りを引っ張っており、人望もありそうだが、実はその裏側には強い劣等感があり、心の闇が深いタイプ。

いわゆる「正義マン」と呼ばれる人がこれで、言ってることは正しいし、間違ってはいないが、自分の正しさを人に押し付けるのが特徴。

一緒にいると窮屈で、息苦しいことこの上ない。

6・自分の判断に自信がない人

手続きや規則に異常にこだわって、著しく融通に欠けるタイプ。

「前例」を持ち出したがるのもこの手の人で、自分の能力や判断に自信がないからこそ、ミスをしないように、自分に責任が及ばないように行動する。

7・甘えが強い人

自分で努力するより誰かに頼って美味しい汁を吸いたいタイプ。

誰かになんとかしてもらいたい気持ちが強いので、この手のタイプに依存されると非常に面倒。

8・謙虚さをアピールする人

「自分はまだまだです」的に謙虚さを一応はアピールするものの、実際はそうは思っていないタイプ。

謙虚さを示すのは「俺は実はすごいんだぞ」というプライドの裏返し。見た目の謙虚さに騙されると、人物像を見誤る。

9・話が無意味に長い人

ダラダラとどうでもよい話を繰り返して人の時間を奪うタイプ。

この人は何が大切で大切でないのか、取捨選択ができない。だからこの手の人と付き合っていると、無用に時間を使わされ、消耗する。

10・過去の肩書にしがみつく人

学歴や社内での地位。肩書を異常に大切にするザ・プライドマンのタイプ。

この手のタイプがいわゆる老害化して、現役の人々の足を引っ張る。彼らが言いたいのは一つだけ。「俺はすごかったんだ。だから俺を敬え」、ただそれだけ。

努力嫌いの他人貶し(P124)

世の中では、怠け者ほど頑張る人に文句を言う。自分は頑張らないけど、文句ばかり言って、頑張っている人を貶める。

だから、基本的に誰かをディスる人とは距離を置いた方が、精神的に健全に過ごすことができる。

なぜあの人はいつもおどおどしているのか(P130)

やたらとおどおどしている人は自己愛が強すぎるタイプ。おどおど=自信がないことを過剰に気にしている証拠で、意識が自分に向かい過ぎている。

正論マンが嫌われる理由(P135)

物事をやたら理論や正しさで云々する正論マンは人望がなく好かれない。なぜなら、人は理論や正しさより、感情で動くから。

理屈がどうであれ、感情的に納得できないことはしたくないのが人。人の感情を軽視して正論を吐いても、世の中はうまくいかない。

大切なのは「正しさ」より、それが人の感情をどう刺激するかという視点。対人関係においては、理屈はおいておいて、人の感情にフォーカスして相手をすること。

親として最悪にNGな「~べき思考」(P168)

子どもに好かれる親はいろいろタイプがあるが、子どもに嫌われる親の特徴はシンプル。子どもに「~べき」思考の親がまさにそれ。

あらゆる面で子どもに自分の「~べき」を押し付ける。これは思考の柔軟性が著しく欠けている証拠。

子どもは窮屈になり、やがては反発する(親に反発できない子どもは引きこもりなどの方向へ行く)。

感想など

「結局人生で何より難しいのは、人間関係なんだ」と改めて納得できる本。

本書では様々な面倒な人が登場しますが、実際問題、面倒な人とも関わっていかなければいけないのが人生。

だからこそ、「折り合い」をつけるしかないのですが、ではどうやって折り合いをつけて、実害を被らないようにすればいいのか?

その参考になるのがまさに本書。

「世の中にはこういう面倒な人がいます」という知識があるとないとでは、対応が全く変わってきます。

性善説はとりあえずおいておいて現実対処。世の中で遭遇する可能性がある面倒な人の実存を頭に入れておき、そして適切に距離を置いて対応する。

こうすることで、人間関係における不必要な摩擦を避けて、世の中を渡っていくことができます。

ということで、もし人間関係でうんざりしない知識を入手したいなら本書の一読がおすすめ。

「世の中にはこういう面倒な人がいるんですよ」ということを知っておくだけでも、それはそれで、役に立つはずです。

本の購入はこちら

コメント