ジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』の解説&評論集、『ジブリの教科書2・天空の城ラピュタ』の読書感想です。
本の内容について
スタジオジブリの誕生から、映画『天空の城ラピュタ』の制作までの背景や制作陣(監督から音楽、作画監督や原画スタッフなど)による現場での裏話、評論家によるラピュタ考察まで、300ページに渡りラピュタの話が楽しめる一冊です。
感想など
この本では、いろんな評論家がラピュタについて考察しているのですが、個人的に面白かったのは、作家・評論家の荒俣宏さんのラピュタ考察。
はじめに、舞台設計として、「なぜラピュタが「空」に浮かんでいるのか?なぜその必要があったのか?」という疑問から始まり、映画の冒頭、ヒロインのシータが「空」から降りてくるシーンの意味を考察します。
映画を象徴するシーンですが、「空」というキーワードでそのシーンを考察すると、映画の本質的なものが見えてくる、という内容です(詳細はネタバレになりますのでここでは書きません)。
それにしても、何気に見ている映画の1コマには、裏でいろんな設定、深い意味合いが込められているものなのかもしれませんね。
映画『天空の城ラピュタ』がもっと楽しめるようになる一冊でした。