鈴木敏夫プロデューサーがジブリ30年を語る『風に吹かれて』を読んだ感想

宮崎駿、高畑勲。ジブリの天才監督たちを陰で支え続けてきた鈴木敏夫プロデューサーのインタビー集、『風に吹かれて』を読みました。

ロッキングオンで有名な渋谷陽一社長がインタビュアーとなり、鈴木敏夫プロデューサーをインタビュー。

鈴木敏夫プロデューサーの生い立ちから高畑勲監督や宮崎駿との出会い、ジブリ創設から映画のヒットまで、鈴木Pの世界観やジブリ映画の制作秘話が楽しめる一冊です。

ジブリの話が満載

内容ですが、

・トトロの公開時は興行に失敗したこと

・『おもひでぽろぽろ』の制作秘話(人件費の話)

・『耳をすませば』の制作時の宮崎駿と近藤喜文監督の葛藤(「人間的立派さを求めてもしょうがない。面白いもの作るんだから」)

・宮崎駿を刺激して気合いを入れさせる方法

・ジブリの新しい才能、『アリエッティ』の米林宏昌監督を宮崎駿につぶさせないようにした鈴木プロデューサーの配慮

・『風立ちぬ』の制作動機

など、ジブリの誕生から成功を間近で見てきた鈴木プロデューサーだからこそ語れる秘話が楽しめます。ボリュームも多いので、読み応えがありました。

頭が良い人は発想が違う

この本を読んで印象に残ったのは、鈴木敏夫プロデューサーの受験話。

もともと、東海高校という名古屋の名門私立高校に通うくらいなので、地頭もトップクラスなのだと思いますが、鈴木プロデューサーの受験勉強の話がまたすごい。

慶応の文学部を受験する時、名古屋の古本屋で過去問集15年分を買ってきて、それを暗記。試験問題を覚えて合格したという話がのっています。

試験の出題を覚えてしまって、それに対応できるように勉強していく。この発想はすごい。一流のプロデューサーは、発想力が自由自在なのかも。

ジブリはこれからどうなるのか

このブログを執筆中、テレビで宮崎駿監督の引退会見が行われていました。

アニメを作ること、ジブリ作品は「この世は生きるに値する場所だ、ということを伝えるのが使命。そんな気持ちでやってきた」という宮崎駿監督の言葉が印象に残りました。

個人的に、ジブリのアニメは好きなので、今後も発表される限りは観ていきたいと思いますが、どんな監督が、どんな作品を作っていくのか。

宮崎駿監督引退後のジブリがどんな作品を発表するのか、興味が尽きないところでもあります。でも、確実に時代は変わっていくのでしょうね。1つの時代の終わりを見た気持ちです。

本の購入はこちら