『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の読書感想 – 今だから考えたい「最小限主義者」という生き方

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

モノを最小限にして見つかる幸せ。

佐々木典士著『ぼくたちに、もうモノは必要ない。断捨離からミニマリストへ』(ワニブックス)の読書感想です。

この本について

「モノが少ない、だから幸せになれる」というモノを持たない最小限主義者のススメ本。

お金を稼ぎモノを買う、そんな当たり前のように思える現代の消費社会の暮らしについて、「本当にそれでいいの?」と新しい見方、価値観を提供してくれる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

モノを持ちすぎること(P36)

モノを手に入れるため、手に入れたモノを管理するため、私たちはたくさんの時間と労力を消費している。

そして、いつの間にか、道具であるはずのモノに私たちがコントロールされ、モノが人間の主人になってしまっている。

ミニマリストの定義(P47)

ミニマリスト=自分にとって本当に必要なモノが分かっている人、大事なモノのために不要なモノを減らす人。

モノを買っても増やしても満たされない理由(P65)

人間の欲望はすぐに溶けて消えてしまう泡のようなもの。

願いが叶った瞬間、手に入れたモノに慣れ、それがあることが当たり前となり、喜びは消えていく。そして最後には飽きてしまう。

もともと、人間はどんなことにも慣れてしまうので、欲望に支配されるがまま、モノを増やしていっても、いつまでも満足できない。満足してもすぐに不満になる

まずは絶対に不要なモノを捨てることから(P108)

捨てる習慣を持つためには要らないモノを捨てることから。誰の目から見ても要らないゴミを捨てる。そこからモノを捨てる習慣がスタートする。

安い、無料を基準にモノを買わない(P149)

モノを買う(or手に入れる)基準は、安い、タダなどの基準ではなく、本当に欲しいか、自分にとって価値があるかで決める。

モノを持っているだけでエネルギーを消費する。不要なモノは極力持たず、自分にとって大切なモノ、価値のあるモノだけを持つ。

私服を制服化する(P157)

快適&清潔に過ごすために必要な服は多くない。

気に入った服を制服化し、それを気軽に着まわせるよう、同じような服を何着持って、私服を制服化する。

ミニマリズムは働き方も変える(P201)

ミニマリストになると、人との比較が不要になる。

だから生きていくために、最低限のお金を稼げればいい。見栄のために不要なモノを買ったり、他の人と競争する必要はない。

モノを減らし、生活コストを下げれば、生きていくための選択肢を広げることができる。

老後の不安に怯えてお金を稼ぐことにやっきになるより、最小限で生きていけるよう、不要なモノを捨て、身の回りを整理する。

一瞬で不幸になれる方法(P206)

「あいつはオレより○○を持っている」など、自分と人を比較すると簡単に不幸になることができる

「隣の芝生は青く見える」という言葉通り、人生が上手くいっているように見える人でも、裏側はいろいろあったりする。

物事の表面だけ見て羨み、自分と比較するのは不幸の道へ直行するようなもの。人との比較をやめ、自分は自分、我が道を行く。

モノと経験(P209)

モノは手に入れた後の幸せの持続時間が短い。

時間とともに、どんどん幸せが減っていく。それはどんな高価なモノを買ったとしても同じこと。使う度、喜びが減っていく。

一方、経験はいつでも思い出しさせすれば、そのときの喜び、幸せをすぐに思い起こすことができる。経験は人から奪われることもないし、人と比較する必要もない。

1つの経験が、一生の幸せを支える体験にもなる。モノに執着するより、人生を豊かにするための経験にお金を使う。

他人目線でお金を使わない(P222)

「世間がこうだから、みんなこうしているから」という理由でお金を使えば、いくらお金があっても足りないし、幸せになれない。

生きるために必要な生活コストは高くはない。見栄、他人目線の価値観が不要な出費を増やし、生活を苦しくさせている。

見栄や世間体を捨て、不要な出費を減らせば、「最低限、これだけあれば生きていける」と気がつき、生きることが楽になる。

感想など

ミニマリスト(最小限主義者)という生き方を紹介した本。

モノは持たない、ライフコストを最小限に、自分の大切にする価値観で生きていく、それがミニマリストの生き方。

本の最初にはミニマリストの部屋、暮らしが紹介されていて、「要らないモノがない部屋はシンプルでいいな」と実感。

シンプルでスッキリした暮らしは、足るを知る暮らし。

人間の欲には限りなく、その欲望を自制しないと、不要なモノを買ってしまったり、アレが欲しいコレも欲しいと、物欲の奴隷になってしまいます。

まぁ欲があるからこそ、いろんなことに挑戦できて、貴重な人生経験ができる側面もありますが。)

モノが溢れ、消費欲を刺激される現代だからこそ、あえて「モノを持たない生き方」を考えることに意味があるかもしれない。

そんなことを考えた本でした。

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