寝る前のリラックスミュージックとして、フランスの音楽家、フォーレの「レクイエム」をかけています。
※フォーレとは
19世紀のフランスで活躍した音楽家。フォーレが作曲したレクエイム(鎮魂歌)は、モーツァルト、ヴェルディのレクエイムと並び、「三大レクイエム」として高い評価を得ている。
ジョンズ・カレッジ聖歌隊のアルバムを10年以上聴いてきたのですが、最近音飛びなどのトラブルがあり、そろそろ新しいCDを買う時期かなと感じ、Amazonでアルバムをチェック。
検索でヒットしたレクイエムを試聴した結果、この二枚を購入することに。
一枚はベルン交響楽団のもの。
もう一枚は、小澤征爾さんの指揮のものです。
ベルン交響楽団のCDについて
ベルン交響楽団のものは、ややリバーブが強いものの、ボーイソプラノのコーラスの美しさは、言葉で例えることのできない音楽の美しさを実感できます。CDでいうと4トラック目に収録されている「ピエ・イエス」は文句なしに素晴らしい。
この曲を、夜寝る前に電気を消して聴いていると、1日の様々な出来事がスーッと消化されていき、心静かに、1日を終えることができます。
こちらのレクエイムは、全体的に、演奏に静粛さや荘厳さに満ちていて、夜静かな気分で聴くとき、音楽が心に染みこんでいきます。
小澤征爾さん指揮のレクエイムについて
小澤征爾さん指揮のCDは、フォーレのレクエイムに加え、歌曲集が収録されています(演奏はボストン交響楽団)。
CDの収録時間はおよそ65分となっています。ベルン交響楽団のものとレクイエムを聴き比べてみると、音の深みが濃く、やや重々しい印象です。
こちらのCDの「ピエ・イエス」は、バーバラ・ボニーさんというアメリカのソプラノ歌手が歌っているのですが、力強さと包容さ全面に出た曲になっており。テンポもスローになっており、ベルン交響楽団のものとはひと味違う味わいが楽しめます。
小澤征爾さん指揮のCDは、どちらかというと、レクエイムより、歌曲集の方が良いかなと思います。
感想など
個人的に、フォーレのレクイエムは一種のヒーリングミュージックとして聴いています。
フォーレのレクイエムを聴くと、なぜか淡々と静かな気持ちになって、穏やかに眠りにつくことができます。これをかけてベッドに横たわると、「静寂」という言葉を身を持って味わうことができます。
20歳になったばかりの頃、イギリスに旅行に行って、カンタベリーという有名な教会に観光に行ったことがあるのですが、偶然そのとき、地元の人が参加するミサが行われていました。
一般公開されていたので、そこで聖歌隊の歌を聴いたのですが、とても感動したことを覚えています。
フォーレのレクイエムを聴くと、いつもそのことを思い出して、「音楽には人の心を癒やしたり、落ち着けるような力があるのではないか」と感じます。
夜静かに音楽を聴いて、1日を終える。いろんなことを考えつつ、美しい旋律に意識を向ける。フォーレのレクエイムは最高の環境音楽です。