人生で役立つ100の名言まとめ+解説。
谷沢永一著『なぜ、この人だけが成功するのか 百の名言百の智恵』(講談社プラスアルファ新書)の読書感想です。
『なぜ、この人だけが成功するのか』について
『人間通』や『嫉妬する人、される人』などの著作で知られる関西大学名誉教授、谷沢先生の人生をテーマにした本。
人生の目標や勝負、人間関係など様々なテーマの名言+解説という構成の本で、人生で成功するために参考にしたい名言が満載の内容になっています
以下、本書の読書メモです。
若いときはお金をけちらない(P15)
美味しいものを食べる、魅力的な場所へ旅行へ行く、良い本をたくさん読む。
若いときの経験や学びは途方もない価値がある。だからこそ、若いときは、お金をけちらず、したいことはどんどん経験すべし。
若いときは二度とやって来ない。
若いときに節制して老年になって小金を持っても、若いときと同じような感動、経験を味わうことはできない。若いときこそお金を使い、いろんな経験を体験しておく。
自分に投資する(P54)
種がなくては芽がでない。収入の一定額を貯めて自分のために投資する。そのことが、いつか花開く自分を作る最初のステップになる。
雪だるまの法則(P74)
何をするにも最初が一番大変で難しい。
しかし、動き始めてしばらくすると、雪だるまができる過程の如く、どんどん動きが加速し、更に動くのが楽になっていく。
したいことはまずはやってみるべし。最初の大変ささえ乗り切れば、あとは何とかなる。
元手をかける(P79)
良い物にはお金がかかる。良い自分を作るにもお金はかかる。必要経費は決してケチらない。使うべきところにお金をかけてこそ、費用を回収できる。
掘り出し物について(P148)
掘り出し物のなかにから良品を見つけようとしてはいけない。掘り出し物は掘り出しもの、良品が隠れていることはない。
良いものを手に入れようとするなら、掘り出し物を探すのではなく、その道一流のしかるべき店で、しかるべきお金を支払い手に入れるのが一番。
日本で成り上がりが嫌われる理由(P163)
日本は既得権益社会で派閥主義社会。一見自由で、誰でもチャレンジができる社会のように思われるが、それはあるレベルまで。
一定のレベル以上、その上の段階には昔から権益を確保している方々が居座り、決して新参者に門戸を開こうとはしない。
権益に波風を立てる新参者は、権益者から目をつけられたら最後、憎まれ、失脚する。
感想など
「あ、この言葉いいな、座右の銘にしよう」という名言がたくさん見つかる本。
個人的に印象的だったのは若いときとお金の話。
「若いときは何もかもが新鮮で、したいこと、興味があることをどんどんやることで、それが自分の魅力や才能開花につながっていく、だから若いときこそどんどんお金を遣うべし!」
というような話がありましたが、これは本当にそうだなぁと。
美味しいものを食べるにしても、海外旅行へ行くにしても、20代と30代、40代では、全然印象や経験の感度が違います。
年を取って体力が落ちた状態、いろんなことに慣れすぎて感性が鈍った状態になってしまっては経験の新鮮さは段違い。
だから、若いときにこそ無理をしてでもいろんな経験をしておくことが大切なのかもしれません。
そういえば、先日読んだ『いつやるの?今でしょ!』という本でも、「若いときは借金してでもいろんなことを体験しろ!」的なことが書かれていましたが、それだけ20代、若い頃の経験は大切なのかもしれませんね。