『読書人の風紋』の読書感想 – 読書家が考える世の中と人間

【ハ゛ーケ゛ンフ゛ック】読書人の風紋

偉大な読書家の人間&世の中観察術。

谷沢永一著『読書人の風紋』(潮出版社)の読書感想です。

この本について

関西大学名誉教授、文芸評論家として知られる谷沢先生のエッセイ集。

東京の御茶ノ水に行ったときに購入、1年ぶりくらいに読み返してみました。

新聞から政治、歴史、いろんなテーマでエッセイが書かれている本で、「人間の魅力は興味・関心の幅」ということが感じられる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

腐敗とは(P44)

腐敗=物事が用をなさなくなること。腐敗の本質は、機能の喪失、存在理由の喪失。

諸葛亮について(P52)

三国志で有名な諸葛亮が軍師として偉大な力を発揮したのは、情報力にあった。

商人を通じ、世の中の変化、人の動きに注意を払い、流れを予測。中国各地の様子を、晴耕雨読の時代から伺っていた。

人間の大きな能力(P55)

人の大切な能力の1つに、人間観察力がある。

人は理屈や論理では動かない。客観的な法則によって、人をコントロールすることはできない。

利害関係で人を動かそうとしても、人によって利害の計算法や損得に対する感覚が違うため、最終的にはケースバイケース、人間観察力が求められる。

人間の行動の動機は、すべて個人の認識と感情に基づく。人間の行動にパターンがあるなどとうぬぼれないこと。

テレビの報道について(P92)

テレビの報道に公正中立はありえない。

最初から、視聴者が、テレビは偏った報道をするという認識を持って視聴しないと、知らず知らず、テレビの偏った見方に洗脳されてしまう。

テレビは世論を誘導する力がある。テレビを見るときは、そのことを考える。

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