哲学者の数奇な人生から学ぶこと。『エリック・ホッファー自伝』を読む

エリック・ホッファー自伝―構想された真実

沖仲士(湾岸労働者のこと)の哲学者として知られるエリック・ホッファーの自叙伝、『エリック・ホッファー自伝』(作品者)の読書感想です。

内容について

こちらの本は、異色の哲学者、エリック・ホッファーの自伝です。

湾岸労働者として肉体労働に従事しつつ、独学で様々な知識を学び、独特の哲学を生み出した哲学者で、彼の著作である『魂の錬金術』には、心をグサッとえぐられるような、鋭い考察が書かれています。

『エリック・ホッファー自伝』では、エリック・ホッファー自身が、生まれや家族、孤独、自殺未遂、恋人との出会い、労働者時代のこと、自らの人生を語っています。

この本を読むことで、より深く、エリック・ホッファーの哲学に触れることができます。シンプルだけど奥深い、心に迫る言葉の数々を生み出した理由を知ることができます。

感想など

『魂の錬金術』を読んでとても感銘を受け、一体どんな人生を送った人なのか、とても興味を持ちました。

そこでいろいろ調べると、自伝が出版されているということで、早速ヨドバシカメラドッツとコムで注文。届いてからというもの、むさぼるように読んでしまいました。

大学教育も受けず、様々な場所で放浪者のごとく暮らし、独学で学び続けたエリック・ホッファー。彼がどのような経緯で、あの独自の思想を身につけた理由を、少しだけ理解できたように思います。

この本には、失明し、家族を失い天涯孤独になり、自殺まで試みた男が、自分の人生を見つける様は、何というか、心にズバッとせまるような感動があって、読後は、まるで小説を読んでいるような、独特の読了感がありました。

個人的には、エリック・ホッファーがいわゆる学術的な組織に属さず、あくまで「在野の哲学者」として独自の思想を生み出したことに感銘を受けています。

エリック・ホッファーはあれこれ放浪し、働きながら独学で勉強し、独自の思想を生み出しましたが、結局は探究心を持ち続けることが大切なのかもしれません。

「人生は、自分のペースであれこれと探求して、納得の行く答えを見つければいい。」

この本を読むと、そんな気持ちになります。

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