ニコニコ顔の真意はここにあり!『ひとりぼっちを笑うな』の読書感想

ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)

キーワードは「分相応の自分らしさ」と「他人に害を与えない」生き方。

蛭子能収著『ひとりぼっちを笑うな』(角川oneテーマ21)の読書感想です。

この本について

漫画家&バス旅番組で有名な蛭子さんのエッセイ集。

「一人でいること」をテーマに、蛭子流独自の生き方哲学を公開。「こんな生き方もあるのか」と視野が広がる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

集団の世界(P36)

群れの世界には必ずリーダーが現れる。リーダーのもと、群れに所属して、その中にいれば、安心感が得られるのは確か。

でも、群れの中にいることは、いいことばかりではない。

群れはたくさんの人の集まり。そうすると、派閥やらいじめやら、面倒くさい問題も出てくる。群れの中には必ず変な人、「あいつが気に入らないからいじめてやれ」といういじわるな人が登場する。

群れの中は安心できるけど、そこで安心しきっていると、痛い目に遭う。

悩みと友だち(P54)

何かに悩んで、それを相談したい。そういうとき、友だちなら悩みを聞いてくれるかもしれない。

でも、誰かに何を相談しても結局最後は自分自身の問題。悩みについて一番知っているのは自分だけなのだから、いくら友だちでも、悩みに対する的確で正しい答えは教えてくれない。

だから、基本的に友人への悩み相談は時間のムダになる。

いつもニコニコする(P103)

人付き合いで相手に気軽に本音を言ってもらえるように自分を演出すること。「こいつには自然にモノが言えるな」というキャラになること。

そのために大切なのは、話しやすいキャラになること。ボワーンとニコニコしていれば、人は気軽に話せる。

理由はいらない、ともかくニコニコしている。そうすれば、人から勝手に「この人は話しやすい」と思ってもらえる。そうすると、相手から本音が聞けるので、いろいろ勉強になる。

人生は結局運(P109)

人生は努力より運。「自分がどれだけ頑張ったか」というより、「どれくらい運が良かったか」の方が、結果に大きく影響が出る。

何事も最後は運。あれこれ自分を変える努力をするよりも、「自分はこうなんだ、こういう人間なんだ」と割りきって、自分を変えようとしない。自分のスタイルを貫く。

ブレずに自分を保持した後は運に期待。運が良ければ、上手くいく。

親友について(P149)

人間関係は水物。どんなに親しい、親友のような間柄でも、お互いの状態(仕事や年収など)によって、上手くいかなくなってしまうところがある。

何でも話せた間柄だったのが、年とともに本音で話せなくなってしまう。悲しいけれど、親友といえど、同じような関係はいつまでも続かない。

負け組でもあきらめない(P151)

人生が上手くいかず負け組になってしまった、そういうときはどうするか。

幸いなことに、この世界は常に変化している。同じ状況がずっと続くこともない。今勝っている勝ち組が一生勝ち組でいられるとは限らない。

むしろ、勝ち組になって「オレの人生は大丈夫だ」と安心している人がヤバイ。どんなに今が良くても転げ落ちるときは一瞬のこと。勝ち組が一夜で負け組になるのがこの世の常。

それが人生の真理。だから、今人生が上手くいかなくてもそこで絶望することはない。勝っているとか負けているとか、そういうことは気にせず、自分のスタイルを貫き、飄々としていればいい。

今できることをやる(P167)

どんなときも大切なのは今。

今できることをコツコツコツコツやっていく。そうすると、それを誰かが必ず見ている。気がつかないかもしれないけれど見ている人がいる。

どんな小さなことでもきちんと丁寧にやる。自分が今できることをきちんとやっていく。そうすれば、そのうち運も開けてくる。

若いときはいろいろやる(P170)

若いときのフリーター経験はそれはそれで意味がある。

いろいろやってみて、「これは面白い」「これは苦痛だ」という経験をする。そのなかで、「この仕事は頑張りたい」というものを決め、それに真剣になればいい。

一生を注ぐ仕事は一つ見つかればいい。いろいろ経験して、それを見出すべし。

感想など

バス旅番組でよく見る蛭子さんですが、人生論、人間関係、運、読んでいて「こんな考え方をする人だったのかぁ」といろいろ新鮮だった本。

ゆるーい語り口の文章がずっと続いてきますが、

・人には無害でいてあれもこれも求めない。自分相応にやってけばいい。

お金を自分で稼いで生きていければそれは十分な成功

・人生は運。だから無意味に自分を変えず自分スタイルでぶれずにやっていけばいい。

など、書かれていることは結構「ピン!」と来る内容多数。

「柳に雪折れなし」という言葉がぴったりの内容で、人生もう少しゆるーく、焦らずマイペースにやっていくことの大切さが学べます。

一般の人生論エッセイとは一味違いますが、大切なのは視野の広さと柔軟性。

「人生ガツガツせずマイペースに飄々と。結局はそういう人が一番人生を楽しんでいるのかもしれない」

そんなことを感じた本でした。

本の購入はこちら

コメント