「本当に役立つ」成功法則を求めて。『残酷すぎる成功法則』の読書感想

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

結局、本当に効果があるのはどれ?

エリック・バーカー著、‎橘玲監修+翻訳『残酷すぎる成功法則』(飛鳥新社)の読書感想です。

この本について

なぜ成功法則を実践しても大半の人は結果が出せないのか?

そんな疑問をもとに、「本当に役立つ」成功法則を、様々な研究をもとにしたエビデンスによって見出そうとする斬新な本。

今までいろんな成功法則を読んで結果を出せなかった方は、この本でその理由が分かるかも。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P4)

ちまたで評判になっている成功法則のほとんどは個人の体験談に過ぎない。つまり、万人に応用することはできない。

本当に大切なのはエビデンス。他人の成功談ではなく、誰が使っても同じ効果が出ること。それこそがホンモノの成功法則。

成功とは(P16)

成功とはお金持ちになったり有名になったりすることではない。人生全般における幸福や満足感。それこそが成功。

優等生が成功できない理由(P22)

基本的に学校の優等生(=学力優秀な名門大卒の人)は実社会で大きな成功をつかむことはできない。

彼らは与えられた既存の枠内では活躍するが、自ら会社を起こしたり、独立したり、枠の外側で活躍することは難しい。

それは彼らはあくまで与えられた枠のなかで答えを見つけ出す能力に優れた人材だから。

彼らはある程度完成されている組織においては居場所を見つけやすいが、自力で新しいものを生み出す才能はない。

だから優等生が多い組織は保守化し、やがては衰退していく。

最も不幸な社会の特徴(P59)

他人のことを信用できないと感じる人が多い場所=不幸な人が多い場所。人に対して不信感を抱き合う社会、それこそが世界で一番不幸な社会。

最終的に幸せになれるのは(P71)

世の中において、嫌なやつほど出世したり成功したりするような、「善人ほど損をする」イメージがあるが、実際のところは、長い目で見ると全て帳尻が合う。

卑怯な手段で成功したり、人を蹴落として成功した人は、成功はするが幸せにはなれない。

逆に、人生で成功できなくてもやましいことを持たずに道徳的に生きる人は、幸福感が非常に高い。

結局は、人を信頼し、助け合う人こそ、人生において本当の成功を手にすることができる。

自分の居場所を見つけるために(P83)

世の中を生き抜くための6つの原則。

1・自分に合った場所で生きる。向いてない人、向いてないことを頑張るべからず。

2・人と協調する。自己中はダメ。

3・人を信頼することは大切だが、無私無欲になってはいけない。

4・一生懸命頑張って、そのことを人に知ってもらう。

5・つねに長い目で考える。目先のことで大切なものを見逃してはダメ。

6・人の失敗、あやまちは寛容になること。

負け戦はするな(P126)

勝者=自分が勝てる場所で戦う、勝つべく人勝つ人。どこで戦えば自分が勝てるのか。それをトコトン追求すべし。

友達を作る3つの原則(P195)

人間関係は幸福に直結する。大人だからこそ、子どもを見習い、どんどん友達を作る。そのための3大原則がこちら。

1・相手と自分の共通点を見つけること。好きなことが人と人をつなげる。相手と自分、好きなことを通じて共通点を見つける。嫌いなものを共有するのもOK。

2・よく話を聴く。そして励ます。人は自分の話を聴いてくれる人を必要とする。

3・友達は互いに尽くす。幸せを友達に与えれば、友達から与えられる。与え合う関係になること。

夫婦関係を継続させるには(P228)

長年連れ添った夫婦とはいえ、ほんの小さな誤解によってかんたんに関係は崩れてしまう。

夫婦関係を長続きさせるには、お互いにいろんな問題や価値観の相違があってもいい。相手の話に耳を傾け、共感しようとする姿勢を持つこと。

そうすれば、問題が解決しなくても、一緒に生きていくことができる。

退屈な仕事は今すぐやめる(P285)

関心が持てずに仕事に退屈していると、心臓発作などのリスクアップする。退屈な仕事は、人生をムダにするだけでなく、文字通り寿命をも削ってしまう。

せっかく働くなら、やる気、意欲的に働ける仕事で頑張ること。

幸せなキャリアを築くために(P298)

バランスのとれた豊かな人生を送るためには、仕事オンリーの偏った暮らしはダメ。

自分に向いている仕事をしつつも、支えとなってくれる人間関係を大切にすること。人とのつながりを大切にして、仕事も人間関係も、バランスを大切にすること。

睡眠を大切にする(P303)

睡眠時間を軽視しない。睡眠不足は予想以上に人生の質に影響を与える。睡眠は第一優先、絶対に確保すること。

大切なのはコントロール感(P334)

自分が「状況をコントロールできる」と感じることができるかできないか。それが日々のストレス量を決める。

自分がコントロールできることが多ければ多いほど、ストレスは抑えられ、気持ちに余裕が持てる。幸せになりやすくなる。

感想など

やや読みにくいですが、どうすれば人生がもっと上手くいくか、いろんなヒントを発見できる本。

一応、この本に書かれていることはいろんな研究の結果らしく、この意味において、成功するための「信用できる」ヒントは豊富かもしれません。

ただ思うのは、「こうすれば成功できる」「幸せになれる」ということを知っておくのはもちろん、結局自分の人生は自分の人生。

自分にとって一番の答えは、誰かに教えてもらうのではなく、自分自身で見つけていく。それが最終的には自分の成功法則になるのではないか。

そんな気がしています。

ということで、これからの人生にいろんな野心をお持ちの方、野心を持ちつつも今の現状に満足していない方は、この本を読むことで、何が本当で何がウソなのか。

それを判断するための視点を手に入れることができます。気になる何かを感じたら、一読をおすすめします。

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