世界と自分、適切な距離を見つけるには?『逃げる自由』の読書感想

逃げる自由 〈諦める力2〉

人生を生きやすくする。そのキーワードは「距離感」。

為末大著『逃げる自由』(プレジデント社)の読書感想です。

この本について

諦める力』で有名な元アスリートの為末大さんの人生相談本。

仕事や人間関係、恋愛、人生で山積する様々な問題について、為末さんが独自の視点で悩み相談。「こんな考え方もあるんだな」と勉強になる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

悩むこと(P4)

多くの人が悩むのは、「あるべき姿」と「思わしくない現状」、「なりたい自分」と「今のダメな自分」のギャップの大きさ。

この悩みを解決するには、自分の考え方(解釈)を変えるか、期待値を下げて「こうなりたいけどなれない自分」を受け入れること。

自分に期待し過ぎるのもダメ。

運命の出会い(P19)

結婚相手やライフワーク、運命の出会いは確かにある。

しかし、運命の出会いは準備ができているものにだけ訪れる。今できること、やるべきことをやっていくことで、運命の出会いに導かれる。

誰かのために努力しない(P77)

誰かのためにする努力は、それが報われなかったとき、自分や相手に対する攻撃に変わる。頑張るのは人のためでなくていい。自分がしたいことを努力する。

自分の人生を引き受けること(P84)

人生を引き受ける=自分の身に起こってきたことを自分の人生として引き受けること。

他人を攻撃する人(P114)

他人をわざわざ攻撃して傷つける人は、人から注意されたり懲らしめられていなくても、既に罰を受けている。

人生の貴重な時間を、人を罵倒したり傷つけていることに時間を使っていることが、その人の人生をダメにしている。

失敗なんて気にするな(P129)

人生、大部分のことは上手くいかない。失敗して当たり前。

大切なのは、行動→失敗→調整という具合、失敗を修正して、調整していけばいい。転びながら前に進む、そうして人生を良くしていく

目標設定のバランス(P138)

人は、目標が適切な場合、もっとも力を発揮することができる(「ニンジンは適切な距離に置かれたときにもっとも効果を発揮する」)。

頑張っても達成が難しい、そういう目標設定は上手くいかない。

不安定だから安定する(P143)

自分が今いる場所が不安定。そういうとき、人はむしろ安定する。

このままじゃやばい、今の良い状況はずっと続かない。そんな不安定な気持ちを持つことで、現状に甘えず、いろんなことに挑戦できる。だからむしろ安定する。

感想など

2016年7月の東京出張で立ち寄った御茶ノ水の三省堂書店で見つけた本。『諦める力』の続編ということで、即買。読んでみることにしました。

この本はいろんな悩みを持つ相談者の質問に、為末さんが自分の考えを答えるような構成になっていて、相談内容は様々。

仕事とか人間関係とか恋愛とか、皆いろんなことに悩みを持って暮らしているのだなと実感できる本ですが、この本を読むと、悩みに対する反応というか考え方を変えれば、案外悩みは悩みでないことに気がつきます。

むしろ、その悩みと向き合うこと(悩みにしごかれて自分を磨かれること)によって、その後の展開がより良くなるかもしれない、そんなことを感じました。

今悩みごとがあって、人生であれこれ考えてしまう。

そんなふうにお悩みの方は、この本を読むと、もしかしたら解決策、よりスッキリする考え方が見つかるかも。

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