本当に無理なこと、無理でないことを見極めるために。『限界の正体』の読書感想

限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す法

心がつぶやく「もう無理だ」という声を克服する方法。

為末大著『限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す法』(SBクリエイティブ)の読書感想です。

この本について

自分の能力・可能性を制限する思い込みを克服し、もっと自分の才能を発揮するためのアプローチ法について述べられている本。

この本を読むことで、「もう無理だ・・・」と諦めてしまうことが、「もしかしたらできるかも?」に変わるかも。

以下、本書の読書メモです。

はじめに、限界とは(P4)

限界=自分が作りだした思い込み。私は自分が作った思い込みの檻のなかに入り、自らの可能性を、自分自身で閉ざしている。

成功の引き寄せ方(P31)

すべきことは大きな夢、大志を抱くことではない。今目の前の問題を解決し、改善を繰り返していく。この繰り返しによって、それ相応の成功をおさめることができる。

目標を立てて失敗する原因(P33)

目標があるから頑張れる、それが目標を立てることの意味。しかし、目標にとらわれると、

1・目標にこだわりすぎる→自分を見失う

2・目標が遠すぎる→続かない

3・大きな目標を達成する→燃え尽きる

というように、プラスよりマイナスの影響が出る。

自分らしさとは(P68)

自分らしさ=そのコミュニティのなかにいる自分の特徴。年齢や状況、環境によって、自分らしさなんてどんどん変わっていく。

あの人みたいにならなくていい(P80)

私たちは成功した人、今輝いている人をみて、「私もあの人のようになりたい、あの人から成功の秘訣を学びたい」と思う。

しかし、人の成功体験に誰でも真似できる再現性なし。その人だからこそ成功できた理由があって、誰にでも真似できるものではない。

憧れを抱くのはいいが、自分には自分に向いてるやり方があることを忘れてはいけない。今目の前のことに全力を尽くす、その方が自分の力を引き出せる。

「こうすれば上手くいく」と思ったらヤバイ?(P85)

人は自身の経験をパターン化して、こうすればこうなるというパターンを作っていく。いくつかの経験からハウツーを作りだしてしまう傾向がある。

これは自身の経験が土台になっているぶん、良いところもあるが、それにこだわり過ぎると、環境や状況が変わったとき、その変化に対応できなくなってしまう。

世の中はどんどん変わっている。「昨日、こうやればこうなった」ということが、今日は全然上手くいかなくなることだってある。

自分の体験(特に成功体験)にとらわれず、常に新しいことに挑戦していくこと。

感情について(P162)

私たちの感情は行動によって決まる。悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい。楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。

感情をコントロールしたければ、環境や行動をコントロールすることが大事

どんなときに自分がリラックスできるか、それとも緊張してダメになってしまうか。そこを観察して、環境や行動を調整していく。

感想など

思い込みという思考の檻の仕組みがよく分かる本。

私たちは、無意識のうちに特定の思考パターンを持っていて、「これはこう、あれはあぁだ」というような、固定的な考え方を持っています。

それによって、無意識のうち、「自分はこれができるあれができない」と考え、自分の可能性に自分で蓋をしてしまいます。

本書では、それを「檻」と呼び、その「檻」を壊し、もっと違う考え方、方法を見つけるためのヒントが提示されています。

限界を自分で作ったのであれば、自分がその思い込みを壊すことで、限界を乗り越えられる。もちろん、無理なことは無理かもしれません。

でも、考え方、発想を変えることで、無理が可能になることもあります。必要以上に自分の人生を自分で制限しないよう、本書のような発想法を身につけておきたいものです。

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