私は18歳の高校卒業以来、東京、京都、大阪、名古屋、札幌、実に様々な土地で暮らしてきました。
初めての賃貸は東京立川のワンルーム。それ以来、1LDK、2LDK、3LDK、様々な賃貸を借りて生活をしてきました。
そのなかには、「ここを選んで良かった!」という物件がある一方、一週間もたずに退去した物件もあります(50万円損こきました)。
その経験から、賃貸選びには人一倍強いこだわりを持ってきました。
そこでこのページでは、
「このサインが見つかったらその物件はやめておいたほうがいいですよ」
という点を厳選してご紹介します。
賃貸を選び、快適な新生活をスタートしたいあなたは、ぜひ参考にしてみてください。
はじめに
まず最初に賃貸選びで最も重視したいポイントをあなたにお伝えします。
それはずばり、「他の住人の質」です。
どんなに防音が優れたマンションでも、そこに非常識な住人が住んでいれば、あなたには24時間非常識な騒音に悩まされ、安眠を妨害されます。
逆に、どんな壁が薄いアパートでも、そこに住む住人がきちんとしていれば思いのほか快適に暮らすことができます。
この意味で、最上階角部屋+RCのマンションなどの条件を持って物件を探すことも大切ですが結局はそこに住む住人がすべて。
そのことは強くあなたに強調してお伝えしたいと思っています。
物件は最終的に住人次第な理由
例えば私が住んだことがある大阪の某3LDKの物件。
大阪府の何か特別な基準を満たして作られた優良物件らしく、防音効果はばっちり。
隣近所の人もあいさつに行ったときに感じがよく、ときどき上から物音が聞こえるくらいで、生活音で我慢できる範囲。
静かで快適、物件の契約から2年近くは快適に過ごすことができました。
ところが・・・。
契約更新が迫っていたある日。「このまま今の物件を更新しようか」と思っていたところ、上に新しい住人が引っ越してきました。
するとその週末。夜中までどんどんドタバタ騒ぐ音が上から聞こえてきます。誰かが来て騒いでいるらしく、深夜1時2時になってもその騒音はやみません。当然寝れません涙
そこでたまりかね注意をしに行ったところ、全く取り合ってもらえません。あげく嫌がらせのごとく更にどんどん、意図して床を叩きだします。
結局物件の更新をやめ、引っ越すことにしました(理由は後述)。あいさつに来ない人なので「イヤー」な予感はしていましたが、案の定その予感はビンゴでした。
このように、いくら防音がしっかりしている物件とはいえ、結局は住人次第。非常識な住人が越してきた途端、物件はどうにもならなくなります。
本当の問題は管理会社
とはいえ、このような状況でも、管理会社がきちんとしていれば、「こういうことがあって困っています」と伝えることで、状況が改善する可能性があります。
問題は、管理会社がダメダメで、全く役に立たないときです。その場合はどうにもならず、悪い住人の影響で、その物件はどんどん悪くなっていきます。
先の場合でも、こちらが「夜中騒がれて迷惑しました」ということを管理会社にお伝えしましたが、電話に出た女性がとても横柄な態度で、話になりませんでした。
だからこそ退去を決断したのですが、このように、私の経験上、騒音問題や共用部分のトラブルなどが起こる「住みにくい」物件は、住人の質だけではありません。
管理会社の対応にも問題があるように感じています。
管理会社の物件管理がいい加減。だから質が良くない入居者が入ってくる。すると「悪貨は良貨を駆逐する」でどんどん物件の環境が悪化していく。
まともな入居者はますます退去してしまう、という流れです。
以上のことから、賃貸選びで大切なのは「どんな人が暮らしている物件なのか?」ということを、しっかりチェックすることが大切です。
それは物件の立地や部屋の良さよりも、あなたの暮らし心地を左右する、とても重要な問題です。
賃貸選びでチェックして損がない8つのポイント
ではそれをチェックするにはどうすればいいのか?
そこで重要なのが物件の内覧。気になる物件を見に行ったとき、次のようなサインが見つかったら要注意。
管理会社がしっかり物件を管理していない→質の悪い住人がいる→入居後トラブルで悩む可能性激増!!!
となりますので注意が必要です。
物件の内側
・エントランスが汚れている。汚い感じがする。
・共用廊下に私物が平気で置かれている。
・エレベーターにゴミがある。
・掲示板に「騒音注意」「ルールを守りましょう」などの掲示物が張ってある。
物件の外側
・ベランダの部分にゴミを置いている家庭がある。
・駐車場に改造車(いわゆるDQNカー)がある。
・駐輪場が乱雑。自転車が整然と置かれていない。
・ゴミステーションにゴミが放置されている。
これらのサインが一体何を意味するのか?
詳しくご説明します。
管理会社がきちんと物件を管理していない
エントランスが汚れていたり、エレベーターにゴミがある。
そして、共用部分に私物が放置されているということは、管理会社がきちんとすべき仕事をしていない決定的証拠です。
そして、まともな住人が住んでいれば、必ず管理会社に注意が行くはずです。
にも関わらず、廊下に私物が置かれていたり、清掃状況がよろしくない。マンションが汚い感じがする。
それはつまり、管理会社が地雷(=きちんとすべきことをしていない)である可能性が高いです。当然、入居者の質も下がる可能性が高いです。
住人の質に疑問あり→トラブル発生のリスク増
次に注目したいのが物件の掲示板。
掲示物に、「騒音注意」「ルールを守りましょう」などの注意書きが掲載されていることは、今現在、そのようなトラブルが発生しているということを示しています。
騒音注意の掲示物が貼られている物件なら、騒音を出す住人が住んでいる、ということを明確に示しています。
そして、駐車場に改造車がある場合。これはつまるところ、そういう人が住んでいるということです。
もちろんただの車好きの人の可能性もありますが、確率論的に言って、常識のない人が住んでいる可能性を疑った方がリスクは軽減できます。
駐輪場とゴミ置き場に住人の民度が現れる!
そして、ある意味強くその物件の住人の民度が現れるのが、ゴミ置き場と駐輪場です。
駐輪場の自転車がバラバラ。汚らしい感じがする物件は、いい加減な人が多い印象です。当然、共有部分に私物を置く人が住んでいる可能性も高いです。
そして、ゴミ置き場。ここに収集されないゴミが散乱している。それだけでその物件はヤバイです。
あなたがトラブルに巻き込まれるのを好まないのであれば、君子危うきに近寄らず。別の物件を選んだ方が安心です。
物件のスペックより重要なこと
賃貸の物件選びにおいて、快適な生活を保障するのはRC物件とか、物件の作りとか、最上階角部屋とか、スペックの面に意識を向けガチです。
ところが、物件のスペックより更に重要なのは、そこに住んでいる人です。
極端な話、木造のアパートでも、住民が他の住民に対して気を遣う人が住んでいるなら、トラブルに巻き込まれることはないでしょう(あなた自身がトラブルメーカーにならない限り)。
逆に、どれだけ物件的にしっかり作ってあるマンションだったとしても、他の住人に気を使わず、かかと歩きでドンドン歩く人(無神経な人)が住んでいたらどうしようもありません。
また、どんなに外見がおしゃれで綺麗なマンションでも、共用部分に平気私物を放置する人が住んでいたら、一瞬でそのマンションは生活臭の溢れただらしないマンションに変わり果てます。
まともな住人は、日々ストレスをためることになるでしょう。
問題が起こったときに重要なのは管理会社の対応。管理会社がきちんと物件を管理する意欲を持っている会社なら、問題が起こっても最悪の事態には至りません。
ところが、管理会社の仕事がテキトーで、問題を放置していたらどうなるか?割れ窓理論で、あとはどんどん環境が悪化していくだけ。
トラブルが起こる物件は、そうなるべくしてなっているのです。
まとめると
以上、物件選びで究極的に重要なのは、物件そのものの状態はもちろんですが、
住民の民度+管理会社の管理状態
この2点に着目して物件を選ぶことを、この記事では強くお伝えしたいと思っています。
賃貸選びは本当に難しくて、
「物件そのものはとても気にいったのだけど、住んでみたら変な住人がいて、おかげで住み心地が最悪!」
ということは結構あります。
そのとき、管理会社がきちんと対応してくれる物件は良いです。共用部分の私物とか騒音とか、まともな管理会社ならきちんと対応してくれます。
だから問題は起これども、住み心地はそこまで悪くなりません。
しかし、住人の質がよろしくない物件は概ね、管理会社の対応もダメです。だから、そんな物件を選ばないのが一番重要です。
いつ内覧にいけばいいか?
それともう1つ、賃貸選びで失敗しないために大切なのは内覧の時間です。
ハッキリ言ってしまうと、
一度見に行っただけで契約する→後悔する率90%
となってしまうので、賃貸で物件を選ぶときは原則、時間を変えて最低3回は見にいくことをおすすめします。
おすすめは気に入った物件が見つかったあと、賃貸営業マンの方と平日の夜(できれば夜7時以降)に1回と土曜日の昼。そして日曜の朝に一人で駐車場の状況をチェックするのがおすすめ。
こうすることで、引越し後のリアルな生活感が分かりますので、ここで先にご紹介した8つの点において問題がある場合は、「やめとこう」と判断できます。
また、なぜ日曜の朝に一人で物件を見に行くのか、ということですが、ずばり駐車にどんな車が止まっているかを、きちんと確認できるからです。
平日だとその点は確認できないので、できれば日曜の朝あなた一人で物件の駐車場をチェックしに行き、どんな車が多いのか、ご自身の目で確かめてみてください。
そこから気づけるヒントは、きっと値千金の価値があるはずです。
最後に
「孟母三遷の教え」があるとおり、環境は人を作ります。
だからこそもしあなたが快適な暮らしを手に入れ、快適な人生を送りたいのであれば、住む場所は妥協せずに選ぶことが大切です。
賃貸の良いところは失敗したらすぐ引っ越せるところですが、物件探しにも引っ越しにもお金がかかります。
そのため、物件選びの「命中率」は、高いに越したことはないでしょう。
このページでは私の様々な賃貸暮らしの経験から築いたことを正直にお伝えしました。それはきっと、あなたの賃貸にお役立てると信じています。
もし、あなたがこれから引っ越して新しい物件を探すときは、ぜひこちらでお伝えしている8つのポイントをチェックしてみてください。
そしてぜひ、あなたが心から納得できる物件を見つけてみてください。あなたの最高の新生活のスタートをお祈りしています。