ほんの少しだけ自由に生きたいあなたへ。『ゆるく考えよう』の読書感想

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)

結局人生は考え方。考え方が変われば、何もかもが変わる。

ちきりん著『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』(イースト・プレス)の読書感想です。

この本について

仕事、社会、世の中、人生。世の中はいろんな見方があって、視点を変えるだけでもっと自由な生き方ができることに気がつける本。

毎日に息苦しさを感じたとき、この本を読めば、もっといろんな生き方ができることに気づくことができます。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P4)

人生頑張り続ける必要はない。結婚しなくてもいいし、成功者になる必要もない。それ以上にもっと大切なのは人生を楽しむこと。

したいことをして、美味しいものを食べて、行きたいところへ行き、もっと自分に素直に生きること。

つまるところ、自分が何をしていれば楽しいのか、自分を大切にする生き方こそ、人生の楽しみ方であり、幸せな生き方であり、人生の最優先事項。

「頑張っても報われない」が前提条件(P8)

なぜ今の時代、「頑張れば何とかなる」的な根性論がダメなのかというと、今の時代は成長の時代ではなく、衰退の時代だから。

昔は社会のレールに乗っかかって、きちんと努力すれば、その努力が報われる時代だった。

しかし、今その状況は終わって、努力したからといって、それが正しく報われる時代ではなくなった。だから無意味に努力しても仕方ないし、根性で頑張ってもダメ。

そうではなく、頑張らなくてもできること、愉しんできること、それらを大切にして楽しく生きる、価値観のシフトが必要。

諦めるが勝ち(P23)

人生無理なことは無理。さっさと諦めたほうが幸せになれる。

人には生まれついての条件があって、いくら努力しても決して覆すことができない、壁が存在する。

その壁を壊そうと努力するのも一つの生き方だが、その不毛な努力によって人生を無駄にしてしまう可能性があることを忘れてはいけない。

そうではなく、最初から無理だと実感したことはさっさと諦める。早めに見切りをつけることで、他の可能性に挑戦することができる。

その方が、はるかに人生の可能性を追求できるチャンスが増える。

自分が欲しいもの(P71)

現代は消費刺激社会。

様々なマーケティングによって、「自分が本当に欲しいと思うもの」ではなく、「欲しい」という気持ちを企業から押しつけられている。

そんな偽物の欲求よりも大切なのは、自分が本当は何を欲しがっているのか、自分の欲求に気づくこと。

心から欲しいと思えるものであれば、遠慮なくそれを手に入れていい。

維持費を見直す(P108)

お金で困らないために大切なのは、月々の生活に絶対必要な維持費を小さくすること。

家賃や生活費、通信費、各種保険、税金など、各種の固定費を見直し、不要なものはどんどん削っていく。そして、大切なもの、価値があるものは、お金を惜しまない。

ただし、恋人や子ども、車を持っていると、どうしても維持費は高くなってしまうので、それはそういうものだと諦めること。

ビジネスで儲かるネタ(P127)

ビジネスにおいては人々のニーズが常に存在する儲かるネタがある。

具体的には、

・お金

→「お金が儲かる」「ビジネスで成功できる」

・健康

→「病気が治る」「やせられる」

・モテ

→「異性にモテる」「性的なコンプレックスを解消できる」

・成功

→「誰でもかんたんに成功できる方法」「願望実現する方法」

などのネタは鉄板。

常に人々の需要があり、そこを狙えばお金を儲けることができる。

ポイントとしては、欲望に着目し、「実現できなさそうなことをさもできるかのように語る」こと。

人の欲求を刺激することが、お金を稼ぐための着目点になる。

コスパで決めてはいけないもの(P133)

お金を使うときに費用対効果を検討することは絶対に大切。ただし例外がある。それは、本当に大切なもの、価値があるものはコスパで決めてはいけない。

例えば結婚や家を買うこと、職業など、損得感情で決めてはいけないことがある。人生で本当に大切なことは、コスパ以外、幸せや納得度といった別の指標が必要。

どんな道も選んだ道は正しい(P160)

「人生、こんなはずではなかった・・・」と挫折したときの考え方。

どんな道へ進んでも最終的には間違いはない。

もし就職に失敗して、思い通りの生き方ができなかったとしても、人生万事塞翁が馬。10年後20年後、就職に失敗したことがどんな幸運に化けるかは予測できない。

だから何事も災い転じて福となす。悪く考えないで、ハングリーに生きていくことが大切。

人脈作りより大切なこと(P188)

基本的に人脈作りは無意味。それより大切なのは、周りから人が寄ってくるくらい、自分が魅力的な人になること。

そうすれば、わざわざ人脈を作らなくても、自然に人脈ができる。だから常に自分を磨き、キラキラにしておくこと。人から放置されない人を目指すこと。

自分らしさが一番(P222)

結局自分は自分にしかなれない。自分の分というものがあって、そこからはみ出した生き方は、不幸のもとになる。

だから無理して自分以外の誰かを目指す必要はない。自分はどんな人間なのか。何ができて何ができないのか。

そこを自然に受け入れて、無理のない自分らしい生き方を目指せばいい。

感想など

個人的には賛同できる話が満載の本。

無理はしない。自分の分を知る。ゆるーい考え方かどうかは分かりませんが、文章を読んでいると、とても現実的で、かつ実践的な考え方という印象。

もっと言えば、かなりリアリスティックなんだけれど、押し付けがましくないせいか、自然に「そう、そうだよね!」と納得できる感じです。

実際問題、現実は努力すれば何とかなるわけではないし、努力してもどうにもならないこと、決して手に入れることができないものだってたくさんあります。

だから兎にも角にも努力すればいいとか、脳筋的に考えても人生は決して幸せなものにはならないと実感しています。

この意味で、ときに現実的な努力を放棄するのは大切ですし、自分の可能性を客観的に見つめて、楽しいこと、無理がないことに行動をシフトしていくことはとても理にかなっています。

このような感じで、読んでいて本当にこの考え方は納得できる話が多いです。

なので、努力論や根性論に人生を振り回されがちな方は、一度この本を読むと、そんなに人生、肩肘はらなくても何とかなることが分かると思います。

もっと、ゆるーく考えても人生はうまくいく。そんな本です。

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