人生最低2回は、途中で変更してもいい。『未来の働き方を考えよう』の読書感想

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

同じ会社に一生勤める、それは一つの生き方だけど。

ちきりん著『未来の働き方を考えよう』(文春文庫)の読書感想です。

この本について

働いてお金を稼ぐ、その当たり前のことについて、自分なりの考え方が持てるようになる本。

これからの時代は一つの会社で一生働ける保証なし。転職やキャリアの再検討など、生きていくために自分で自分の道を切り開いていく覚悟必要。

そのためには一体どうすればいいのか、というのが本書のテーマ。

ある日リストラされて戸惑わないために知っておきたい考え方が満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

なぜ不況が続いたのか(P32)

1970年代までは、20代から30代の層が多く、彼らが積極的にお金を積極的に使ったため、日本経済は順調に成長できた。

ところが、それ以降は、「失われた世代」など、お金を最も使う年齢で経済的な余裕が持てない20代から30代が増加。それによって消費は落ち込み続けている。

日本経済不況の本質的な原因は、最も消費意欲が高い20代~30代層の人数が増えないこと。

彼らが自由なお金を持てず、「お金を使いたい」という意欲が刺激されないため、消費が伸びていかない。

現代という時代(P47)

現代は、実は産業革命に匹敵するほど、新しい変化が起こっている時代。それはつまり、ワーク・シフトが起っている時代。

人々の働き方が変わり、それによって会社のカタチも労働間も変わっていく。今はまさに、激動の変化を迎えている時代。

一生のうち仕事は2つ以上(P81)

もはや現代は人々の寿命が伸び、定年の概念も変わり、60歳を過ぎても仕事をするのが当たり前の時代になってきた。

このような状況では、一生で1つの仕事だけでやっていくのは現実に無理。常に柔軟に、キャリアを構築できるための意識と工夫が必要。

今20代30代で会社に勤めていても、その会社で一生働くことを考えるというより、いかに自分のキャリア、市場価値を高めるか。

そこに意識を向けたほうがよい。

大企業勤めは絶対に得だったが(P99)

就職市場において大企業は常に人気だが、それには確固たる理由がある。

早い話、給与や福利厚生の待遇が中小企業よりも良く、会社が潰れる可能性が低い。この意味で、成長時代においては大企業に勤めることは、合理性が高い選択であった。

ところが、今は、ごく一部の大企業をのぞいて、大企業に勤める確実性・安定性が揺らぎつつある。

その影響で、若者の間でも、既存の価値観にとらわれない、新しい働き方を模索する動きが広がっている。

仕事選びの究極的なコツ(P111)

一生仕事に困らない。その秘訣は需要が供給を大きく上回る仕事を選ぶこと。

そうすれば、自分が休みたいときに仕事を辞めることが出来、再就職も容易。働き方の自由が、劇的にアップする。

人生は2回に分けて考える(P133)

これからの時代は、一つの仕事を一生続けていくことを想定するのではなく、人生で二度くらいは、転職やキャリアチェンジすることを想定しておいた方がいい。

具体的には、20代~40代後半を第一期。そして40代後半以降を第二期と分けて考える。これによって、自分にとって本当に大切にしたいキャリアを考える余地ができる。

人生は長い(P141)

人生で大切なのは、いろんな可能性を想定しつつ、複数の人生設計を用意しておくこと。

これがダメならあれ、といった具合、人生が思い通りにいかなくても、柔軟に生きていけるための準備をしておくこと。

「いくら稼ぐか」よりももっと大切なこと(P169)

お金で大切なのは収入より支出。出ていくお金をきっちり管理すること。これがお金で困らないための秘訣。

支出は少ないに越したことがない。固定費をおさえ、使わないものにはお金を使わない。支出管理を徹底して、経済的余裕を確保すること。

人生がもし、あと10年しかなかったら(P187)

自分の人生を無駄にしないためには常に、人生の残り時間が限られていることを忘れないこと。

そのためには、「自分の人生はあと10年しかない」と考え、何をしてどんなふうに生きたいか、真剣に考えること。

オリジナルの人生を手に入れるために(P190)

自分だけのオリジナルの人生を得る3つのステップ。

1・手に入れたい人生を明確にする。

→明確にすることで何をすればいいかが分かる。欲しいものが近づいてくる。

2・複数の将来シナリオを持つ。

→ifに備えることは重要。

3・市場で稼ぐ力を持つ。

→自分の業界でお金が発生する仕組みを理解して行動すること!

感想など

「幸せな人生とは幸せなキャリアを築けた人なのかも」

と思った本。

結局のところ、生きることはお金を稼ぐこと。

お金を稼ぐ方法の一つが仕事なわけですが、仕事が楽しいか楽しくないか。納得して働けるか、それともいやいや働くか、その差は天と地。

つまらない仕事、意味を感じられない仕事、苦痛な仕事を一生続けるなんて、想像しただけで怖くなります。

だからこそ、自分がどう生きたいのか、どうやってお金を稼いで生きていきたいか。それについては人生の早い段階から、真剣に考える価値がある話だと思います。

とはいえ、人生自分が考えた通りにはうまくいかないもの。現実問題、生きていくために意にそぐわない仕事をする必要もあるでしょう。

ただ、大切なのはいかに早く、そこから抜け出して、自分が満足して生きていける働き方を手に入れること。

そのために本書が提示する考え方はとても参考になります。

「働くってどんなこと?」

「自分の人生を生きるってどんなこと?」

そんなふうに思ったらこの本を読むタイミング。きっと、今のあなたに必要な何かに気づくことができるはずです。

今の働き方や生き方に不満を感じている方、「もっとマシな人生があるはずだ!」と心の叫びをキャッチしている方は、参考にしてみてください。

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