1日30分×3ヶ月でうつに負けない脳に。『「セロトニン脳」健康法』の読書感想

「セロトニン脳」健康法―呼吸、日光、タッピング・タッチの驚くべき効果 (講談社+α新書 481-1B)

うつ対策のためにできることが書かれている本、『「セロトニン脳」健康法』の読書感想です。

「セロトニン神経」と「共感脳」という2つのキーワードで、日本がうつ社会になっている現状を指摘しつつ、「うつを防ぐため(or改善するため)にどうすればいいか?」を考えます。

以下、内容の要約です。

日本でうつが増えている背景

日本でうつが増えている要因は大き分けて2つ。1つは日本の社会の変化。もう1つは、日本人の脳の変化。

日本社会の変化

今の日本は、快楽や報酬(お金)を求めることを推奨されるドーパミン社会。みんなが競争して、勝ち負けを競いさせ、勝者に報酬が与えられる社会。

しかし、競争社会には必ず負け組がいる(負ける人がいないと競争が成り立たない)。そして、負ける人の方が実際に数が多いので、敗北感や挫折感を引きずってしまう人が多い。

脳の変化

近所の人とあいさつする、お店の店員と立ち話をする、朝のラジオ体操に参加する、会社帰りにワイワイやる。

昔の日本人がしていたような人付き合いが減り、パソコンや携帯と向き合う時間が増えて、人と人とが関わる時間が減っている。

このような習慣の変化によって、日本人の脳が変化、バランスが失われつつある。結果、メンタルの安定に役立つ脳内物質の「セロトニン」が出にくくなっている。

セロトニンは「共感」という役割があり、セロトニンが減ることによって、人への共感が失われていく。すると、他人は危険で攻撃的な存在になり、不安と不信を感じるようになる。

そのような人が増えていくことで、世の中がギスギスしていく。

どのようにうつに立ち向かうか?

うつにならないために普段からセロトニンを増やす習慣作りが大切。できることは次の通り。

光を浴びる

1日15分〜30分ほど、日光を浴びる。浴びすぎは逆にダメ。1日中パソコンに向かう生活、昼夜逆転の生活は体を壊していく。

食事するときはよく噛む

咀嚼によって、セロトニンが出やすくなる。食事はよく噛んで食べる。ガムも効果的。

リズム運動

スクワットや自転車のようなリズム運動で、セロトニン神経が活発化される。

人とのふれあい

人と関わり、良い関係を築くことで、精神が安定する(逆に考えると、孤独な人は精神を病みやすい?)。

恋人や家族、温かいふれあいを。

脳安定のための8箇条

・早寝早起き

・体を動かす

・1つのことを考え過ぎない

・人と和やかに付き合う

・弱者を助ける

・何事もほどほどに

・子どもを外で遊ばせる

・食べ物はバランスよく、しっかり噛んで食べる

感想など

「ストレスとセロトニンの不足がうつの原因になる」というのがよく分かった本でした。

競争社会で、ストレスが増えて安らげる時間が減っている。同時に、人間関係も厳しく、安心できない。

このようなギスギスした世の中で、人との関わり方も変化していき、結果的に精神を安定させるセロトニンが減り、うつになりやすくなっている。これが今の状況。

人と人、競争が厳しくなって、温かい人間関係が作りにくい。仕事での失敗するとリストラに怯える。

かといって、頑張っても「はたらけど はたらけど猶わが生活樂にならざり ぢつと手を見る」という人も多いのではないでしょうか。

このような現状に考えると、今はとても厳しい時代なのかもしれません。心の健康は、しっかり守っていきたいものですね。

この本ではタッピングタッチという手法が紹介されていましたが、一人ではやりづらいため、割愛しました。)

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