ゴーストライターとの違いは何か?『職業、ブックライター』を読む

職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法

本を書く裏方の仕事が分かる!『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』(講談社)の読書感想です。

内容について

ブックライターと呼ばれる、本制作の裏方的仕事について書かれた本です。

ブックライターの仕事は、

1・著者となる人物にインタビュー

2・そのインタビューをもとに本を書く

というのが中心だそうで、基本的に有名人の本などを手がけるそうです。

著者の上阪さんは、もともと広告関連のサラリーマンで、勤めいた会社が倒産。そこでフリーランスに転向。

特に文章業を志していたわけでもないそうですが、ライター業をこなすうち、どんどん仕事が増えていき、今ではブックライターとして成功、印税収入もホクホクだそう。

この本では、プロのブックライターの仕事術や、文章を書くためのコツなどが、簡潔にまとめられていおり、文筆業の世界を垣間見ることができます。

以下、気になった内容の要約です。

仕事は自分のパフォーマンスを優先(P40)

いかに仕事にパワーを注げるかを重視。そのため、ストレスになることや、めんどくさい方法は避け、快適な手段を選ぶ。

売れてる著者はそれなりの努力をしている(P61)

ベストセラーを連発するとある著者。どんな書店にも自分から挨拶に行く。売れる本を出す人は、行動が違う。

読む人の層を考える(P84)

本は読者層を見極めることから。

どんな人を対象に、どんなことを書くのか。そこが第一歩。ターゲットの違う層向けに本を作ってもダメ。

ネタはカテゴリ分けで決める(P147)

本のネタは、人生論なら「お金、生き方、家族」というように、小さなカテゴリを作る。

そのなかで、読者層を決め、その読者層に見合うネタを書いていく。

文章は人に話すように書く(P162)

書こうとする文章は、そもそも何のためか。文章は人に読んでもらうため。当然、読みやすく、分かりやすく。

フリーランスは自分の経歴を人にきちんと伝える(P194)

個人で仕事をするフリーランスは、自分の実績を第三者にきちんとPRして、どんな仕事をしてきたのか、分かりやすくまとめる。

SNSやブログなどで、自分の仕事をPRするのもOK。

著者と信頼関係を持つこと(P208)

良い本を書くためには、ブックライターがすべきことは、まず著者に信頼されること。

ビジネスとして淡々と取り組むのも考え方だが、せっかく仕事という縁でつながった相手とは、人間的な付き合いをする。

感想など

プロの文章作成の考え方、本を出版するときの考え方が分かりやすく勉強できた本でした。

ただ、いくつか気になったところも。

ブックライターとは著者に変わって本を書く仕事のようですが、それではいわゆるゴーストライターと何が違うのか、正直よく分かりません。

ブックライターの場合は、ゴーストライターとは違い、印税収入あり、本の制作者として本のどこかに名前が出るようで、本自体は、著者ではない別の人が書いていることが多いようです。

この本を読んで知ったのですが、私が愛読していたいくつかの本も、ブックライターの方が書いているようで、本人が文章を書いていないことを知りショック。

本書の著者は、民間人校長で有名な藤原和博校長の本も手がけたそうですが、私はてっきり藤原校長が自分で本を書いていると思っていたので、なんだか少し残念です。

まぁ、よくよく考えれば、「この人、たくさん本出しているけど、この本、なんだか文章がいつもと違うなぁ・・・」ということがあります。

そんなときは、大人の事情があるのかも。たくさん本を書いている著者の文体や書き方が変わったときは、担当するブックライターが変わったからなのかもしれません。

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