戦前のブルースを聴くその2『ザ・ベスト・オブ・ブラインド・レモン・ジェファーソン』

戦前のブルースアルバムレビューその2です。

ブラインド・ブレイクに続き、私がアコギの練習教本にしている『先人から学ぶアコースティク・ブルース』という本のなかで紹介されているブルースマンがブラインド・レモン・ジェファーソン。

ブラインド・レモン・ジェファーソンとは

戦前のアメリカで活躍したブルースマン。1920年代から演奏旅行を始め、様々な録音を残すものの、1929年、謎の死を遂げる。経歴については不明な点が多い。

戦前のブルースの大物の一人で、ライトニン・ホプキンズやT-ボーン・ウォーカーなど、たくさんのブルースギタリストに、多大な影響を与えたと言われています。

そんなブラインド・レモン・ジェファーソンが1920年代に録音したベスト曲が収録されているのがこちらのアルバム。

Best of Blind Lemon Jefferson

私が購入したのはインポートで、23曲が収録されています。

音の状態ですが、1920年代録音ということで、ところどころノイズがあり、CDを通して、ジリジリしたノイズ音が混じります。

ただ、ブラインド・レモン・ジェファーソンの神業的なギターテクニックはしっかり堪能可能。ブルースらしい泥臭い音楽を十分に味わえるアルバムになっています。

以下、個人的に気になった曲とメモです。ブラインド・レモン・ジェファーソンの魅力が伝わると幸いです。

1.Match Box Blues

いかにもなアコギブルースな、ブラインド・レモン・ジェファーソンの代表曲。テクテクしたギターの出だし、歌、時々動き回るギター、この曲を聴いていると、アメリカ南部の田園風景をイメージしてしまいます。

2. That Crawlin’ Baby Blues

酒を飲みながら歌っているような、ダラーッとした雰囲気が感じられる曲。ギターは比較的大人しい印象です。

4. Corrina Blues

和やかなブルース。高音で動くギターの爽やかさ、何かを主張するかのように歌うジェファーソンの歌が印象的です。

7. Dry Southern Blues

テンポの早い曲。アップテンポでサクサク進んでいくギターが爽快です。ノイズがややきついのが残念。

9. One Dime Blues

イントロが印象的なブルースソング。良い意味で重さがなく、軽快な歌が楽しめます。

12. He Arose From The Dead

ポップな歌。メリーさんの羊のように、シンプルなメロディーが繰り返される覚えやすい曲です。

15. Booster Blues

歌とギタープレイが絶妙な曲。ギターのチョーキングがメロディーとかぶさり、独特の味わいを醸し出しています。

17. Jack O’ Diamond Blues

だるい感じのスライドギターが味わえるブルースソング。原始的で、何というか、荒々しい強欲さを感じる曲です。ノイズがきついのが残念。

21. How Long How Long

ピアノ伴奏のブルースソング。How Long~♪と口ずさみたくなるポップな曲です。

22. Long Lonesome Blues

神業的ギタープレイが光る曲。低音から高音へ、どうしたらこんなにスゴイプレイが出来るのでしょうか。

感想など

このアルバムでは、一部の楽曲を除き、基本的に歌とギタープレイの楽曲が中心です。

CDを聴いて驚くのは、ギタープレイのスゴさです。歌を歌っているのに、ギターは複雑かつリズムカルな動きをしていて、歌とギターで、ここまでの表現力を持つ音楽は、そうそうありません。

資料的な価値云々はともかく、個人的には車の運転時にこのCDをかけるほど、単純にこの音楽が好きです。戦前のカントリーブルース、アコギブルースへの興味をますます深めさせてくれるアルバムでした。

ブラインド・レモン・ジェファーソンのCDの購入はこちら(視聴できます)

Best of Blind Lemon Jefferson

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