「良い靴は良い場所に連れて行ってくれる」
という、ヨーロッパのことわざを知り、2016年に英国の名ブランド、チャーチのディプロマット茶色&黒色の2足を購入。
愛用を始めたところ、収入アップやいろんなところからお声がけをいただくなど、実際に目に見える変化を実感。
足元にこだわることは素晴らしい自己投資であることを体感し、2019年6月にはついに念願のジョン・ロブを入手。その美しさと履き心地に感動しています。
そこで改めて、靴にまつわる話をじっくり知りたいと思い、靴に関する本を乱読。そのなかで、特に「実用的」かつ「興味深い!」と思った本を3冊、ご紹介します。
足元にこだわりたくなる2冊
「足元を見られる」ということはよく言われることですが、実際、靴にこだわり始めたとたん、至るところで「足元を見られる」現実をあることを実感。
この点、靴は本当に重要です。では具体的にどのように重要なのか。それが分かる本がこちらです。
『超一流は、なぜ、靴磨きを欠かさないのか?』
新入社員の頃からジョン・ロブを愛用し続けたというベストセラー作家が、靴の重要性について熱く語っている本。
そもそもなぜ靴にこだわる男が人生で成功するのか。逆に、靴をおろそかにする男が人生で大成しないのか。
著者の経験をもとに、自己啓発的な語り口で紹介されているのですが、それがズバリ本質的。
靴を大切に扱う人は、人も大切に扱う人である。靴を長持ちさせる人は、人間関係も長持ちさせる人である。
P96
など、なぜ靴を見ればその人の将来性が分かるのか。何より、その人の人となりが分かるのか。スッキリと納得できます。
『自分が変わる靴磨きの習慣』
次に靴の大切さが分かるのが、「習慣」という視点で靴との付き合い方を説いている本書。
靴磨きのプロである著者が、靴磨きとはズバリ人生の習慣であり、心的態度や自己管理など、すべての事柄とリンクしていることを喝破している本です。
だから、見る人が見れば、靴のかかとの磨り減り具合。光沢の具合。そういた靴の表情から、「この人は○○な人である」と見抜くことができるのも、ある意味、自然なことなのかもしれません。
靴に関する全般的な知識を習得
以上、精神的な考え方に踏まえて大切なのが、靴そのものについての具体的に知識を持つこと。
どんな種類の靴があり、どんなブランドが、どのような靴を販売しているのか。自分にぴったりの一足は何なのか。どのようにメンテしていけば、長く付き合えるのか。
具体的な知識が学べる本がこちらです。
THE SHOES
本書はメンズファッションの教科書シリーズであり、いわゆる定番情報をしっかり押さえている本です。
ジョン・ロブやエドワード・グリーン、チャーチなど革靴の名門ブランドの紹介を始め、靴の種類。そして正しい靴の選び方。
知っておきたい情報はまるごと、この本で入手することができます。
特にブランドの情報の概要については写真付きでスッキリ理解できます。イギリスからフランス、イタリア。アメリカ。そして日本。
有名所はがっちり押さえていますので、長く付き合える一足を検討する上で、本書のブランド解説は、大いに参考になるでしょう。
足元は見られている!
先日、東京某所の有名靴売り場に行ったときのことです。フロアに足を入れたとたん、販売の方々が一斉にこちらの靴をガン見。
「なるほど、こうして客をふるいにかけているのか」と苦笑しつつ、足元をおろそかにしていれば、知らぬところで値踏みされ、損をする場合があることを、ここ数年で、強く実感しています。
しかるべき靴を履いて行動していれば実際のところ、いろんなところで対応が変わるという現実を目の当たりにした結果、良くも悪くも人は、見た目で人を値踏みしていることを確信せざるを得ません。
大切なのは靴を気遣うこと
ただ注意したのは、高い靴を履くというより、足元に気をつかうこと。メンテナンスして、磨きあげ、大切に扱うことです。
リーズナブルな革靴でも、丁重に扱い、メンテナンスすれば、美しい輝きを見せてくれます。だからこそ、大切な足元に気遣う姿勢。靴は大切に、丁寧に扱うべきものなのかもしれません。
ということで、私自身、改めて靴について学び、その大切さを身をもって実感。今後も、靴は自分への投資。長く愛用できる靴を集め、足元には徹底的にこだわりたいと思っています。
エドワード・グリーンのチェルシー。オールデンのコードバンのローファー。ジョン・ロブのシティ2。絶対手に入れるぞ!
追記
この記事を書いて幾分時間が経った後。ついに念願のジョン・ロブのロペス。シティ2。ウィリアムを入手。靴を所有し、愛用する幸せをかみしています。
音楽の世界では、「音楽を始めるなら良い楽器を買え」という教訓がありますが、これは音楽に限らず靴の世界でも同じなのでしょう。
良いものはそれをまとった瞬間から、「これはいいぞ!」と問答無用で納得させてくれるものがあります。それは、キングオブシューズのジョン・ロブを愛用すれば、理屈も何もありません。
自分のサイズに合う靴を入手し、それを履き始め、だんだんと靴がなじんでくる。すると、革に包み込まれるような心地良い感覚に気づきます。特にジョン・ロブはこの感覚が顕著です。
シティ2は馴染むまで時間がかかって革が「硬い」印象がありますが、ロペスやウィリアムは、足とフィットする革それ自体がまるで生き物のようにしなやか。すぐ足に馴染みました。特にウィリアムの履き心地は最高!
ちなみに履きやすさに関してはオールデンも素晴らしいですが、良い革靴はまるでスニーカーを履いているかのように、自分の足に馴染みます。
そして良い靴を履いているときは、「いい靴はいい場所へ〜」という言葉だけでなく、仕事や接客サービスを受けるとき、相手の対応が明らかに変わることを、強く実感しています。
ということで残るはエドワード・グリーンのチェルシー(もしくはジョン・ロブのフィリップ2を検討)とオールデンのコードバンのローファー(もしくはJMウェストンのコインローファー)。絶対手に入れるぞ!