年収2000万から年収0円。どん底から復活した男の人生哲学とは。『お前なんかもう死んでいる』を読む

お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」 (双葉文庫)

山高ければ谷深し。一発屋として消えた男が再成功できた理由はココにあり!?

有吉弘行著『お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50』(双葉文庫)の読書感想です。

この本について

元猿岩石、現在は毒舌キャラとして人気の芸能人、有吉弘行さんの著。

「今良くても、いつか必ずダメになるときが来る」

「お金は使っても自分の元には回ってこない、だからお金は使うな」

「人生は結局運だ、努力はムダだ」

など、人生頂点からどん底を経験した体験をもとにした超ネガティブ&超現実的な人生哲学書になっています。

以下、本書の気になった内容です。

年収が2000万になったとしても(P14)

成功して収入が急激に増えたとしても安心してはいけない。むしろ、「こんな良い時期はいつまでも続かない」くらいに思うこと。

収入が増えても絶対に支出は増やすな。ダメになったときに備えて、お金は貯めておけ。特に、家賃の高い家に引っ越すは愚の骨頂。

自分へのご褒美なんていらない(P20)

どんな時も、身の丈より1つ下の暮らしをすること。

「頑張った自分へのご褒美」など、お金を使う理由は作らない。「自分はダメだ、これからの将来はヤバいぞ」くらいに考えて、お金は常に貯めておく。

人生に積んでも新しいことに挑戦するのはやめておけ(P56)

今までやっきたことが上手くいかない=人生に積んでる状態。

今まで上手くいっていないのに、新しいこと、不得手なこと、経験のないことに挑戦しても、上手くいくはずがない。新しいことなんか挑戦せず、今までやってきたことを続けてみる。

ツイてないときはあきらめろ(P81)

人生、大変なのは0を1にすること。1を5にするほうが、はるかに簡単。仕事にしろ人生にしろ、頑張ればなんとかなる時期があるので、そのときになんとか頑張っておく。

何をしてもダメなとき、やることなすことダメなときは、運がないとき。人間、運には勝てないので、大人しくあきらめる。頑張るにしても、努力の方向を変えなければいけない。

貯金=心の余裕(P83)

世間では「金は天下の回りもの」というが、お金は使っても自分のもとに回ってこない。

お金は必要最低限のもの以外には使わず、貯めこむのが正解。貯金しておけば、万が一のときも何とかなる。

最低でも、常に貯金は100万以上確保しておく。

自分の周りにいる人があなたの今のレベル(P109)

人生が上手くいっている人は、上手くいっている人とつるむ。金持ちは金を持っている人とつるむ。

人は一緒にいる人と同じレベルになる。だから、自分よりダメな人間とつるむと、下に引っ張られて、自分もダメになる。つるむなら、上の人とつるめ。

「自分は大丈夫だ」と思ったら終わり(P113)

人生、どこまでいっても「安泰」なんてところはない。

むしろ、「オレの人生はこれで大丈夫だ」と思ったらヤバい。そのような人は、人生が手遅れになって初めてヤバさに気付くタイプ。

落ち目はいつでもやってくる、だから落ち目のサインへのアンテナをはって、常に自分の状態を客観的に見ること。

上昇のきっかけは運(P127)

人生、どこで上昇するきっかけがあるか分からない。

頑張って気合を入れて挑戦したことがダメになり、何気にやったことが大成功のきっかけになる。成功の要因は努力より運

理想は現状維持+ほんの少しの欲(P133)

収入にしろ仕事にしろ、「これくらいでいいな」と思ったらヤバい。現状を維持しつつ、ほんの少しだけ、上を求めていくことが大切。

大物になるな、小物であれ(P137)

人生上手くいっていても、それを人に悟られてはいけない。余計な付き合いが増え、お金も出て行く。

仕事にしても人間関係にしても、「上手くいっている自分」や「仕事ができる自分」を人に見せてはいけない。自分では意識しなくても、人から妬まれ、叩かれる原因になる。

目立たず、自分の良い話はせず、むしろ「人生上手くいってない人間です(´・ω・`)」的な演技をしていた方がいい。

そうすれば、人から妬まれ足を引っ張られることはない。細く長く、目立ち過ぎることは警戒すべし。

人のお金で飲むときの心得(P169)

付き合いでお酒を飲む場所では、楽しもうと思わず、仕事と思ったほうがいい。中心人物を立て、その人の気分を良くすることに徹すること。

結局、すべては運次第(P194)

人の能力の差は案外小さい。しかし、運の良し悪しで、人生の明暗が別れてしまう。

運をつかむために、普段から「流れ」を意識して、「いけるな」というときにガンガン頑張ること。「いけてないな」というときはダメなので、そこそこ頑張ればいい。ムダな努力はする必要はない。

感想など

上から下へ、人生の浮き沈みを体験した著者だからこそ言える、超絶リアルスティクな人生訓。

内容は超がつくほどネガティブですが、読んでいてそれほどイヤな気分はしないのが不思議なところでした。たしかに、人生は運がからみますし、人間関係は欲と嫉妬がからむ世界。友人が敵に変わることもあります。

だからこそ、人生良いときも目立ちすぎず、人から嫉妬を買わない処世術は、この殺伐とした世の中を生き抜く上で、大切なスキルなのかもしれません。

そういえば、昔読んだとある本に、「成功したときは皆様のおかげですと言いなさい。失敗したときは、私の努力不足ですと言いなさい」というようなことが書かれていました。

多分、「努力をひけらかす行為は人から反発と嫉妬を買って痛い目に合うので、上手くいってもその喜びは隠しておけ」ということなのでしょうが、人の心の機敏を想像すると、味わい深いものがあります。

ネガティブな内容なので、読んでいてもワクワクドキドキすることはありませんが、辛口でリアルなこの本の人生哲学は、この世を生きていくための良薬となるでしょう。

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