『人生で大切なことはすべてヘッセが教えてくれた』の読書感想 – もし、最良の人生があるとすれば

人生で大切なことはすべてヘッセが教えてくれた

人生の目的は、「自分」という個性を貫くこと。

岡田朝雄著『人生で大切なことはすべてヘッセが教えてくれた』(佼成出版社)の読書感想です。

この本について

ヘッセの名言集+解説本。

名言は「人生の味わい方」、「悟りへの道」、「愛の哀しみ、青春のよろこび」など、テーマごとに収録。

解説もついているので、名言を味わいつつ、ヘッセの考え方、言葉を、より深く味わえる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

苦しみの乗り越え方(P19)

苦しいことがあったときはそれから逃げない。あえて苦しさのなかに飛び込んでいく。苦しさを味わい尽くす、それによってヘッセ流の苦しみの乗り越え方。

孤独とは(P25)

孤独とは運命が自分自身へ導こうとする道。それは最も恐ろしい道だが、その道を進むことによって、人は本当の自分を見出す。

人生はこんなもの(P60)

人生にはいろいろ苦しいこと、悲しいことがやってくる。それは仕方ない。

それでもときどき、願いが叶ったり、いいことが起こったりして、嬉しいことがやってくる。人生はそういうもの。

幸せについて(P81)

幸せは探せば逃げていく。

求めれば求めるほど、幸せは見つからなくなる。結局幸せは見出すものであって、探すものではないから。

願望が叶うとき(P107)

自分が心から実現を信じていることは実現できる。願いの実現を確信できたら、それが現実になる日は近い。

読書の作法(P167)

本は、好きな趣味や読みたいと欲求がわいてくるものを読むに限る。世間が読む本とかそういうことは気にせず、自分が楽しんで読めること。そういう本が心の財産になる。

感想など

「地獄を目がけて突進しなさい。地獄は克服できるのです」(P18)

「私自身に私は学ぼう。私自身の弟子になろう。」(P74)

「自分自身の運命を歩む勇気を見出す者のみが英雄なのである。」(P156)

ほんとうにヘッセの言葉っていいな、と思う本。

自分という個性を追い求め、それがゆえに、いろいろ苦労するけれども、最後まで自分の人生という作品を完成させるために生きる。

ヘッセの言葉は特に、自己実現や自分自身になることの大切さを説いたメッセージが胸に響きますが、それはやっぱり、ヘッセ自身が、己の信じる道をひたすら歩み続けた人だからなのかもしれません。

それは、お金や名声などの世俗的なものではなく、一度しかない自分という人生体験の大切さ、本質的な価値を説いているからだと思います。

結局、どんな人生であれそれは唯一のもので、人は最後には自分自身にしかなれないし、そのことに意味がある。

いろいろ道は曲がりくねっているけれども、それを自分のペースで進んでいけば、行き着くところに行き着く。そして、そのことに価値がある。

ヘッセの言葉を読んでいると、そのことを強く感じます。

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