超大国アメリカの成り立ちと移民の歴史を知る本『多民族の国アメリカ』を読んだ感想

多民族の国アメリカ―移民たちの歴史 (「知の再発見」双書)

アメリカの移民たちの歴史と、アメリカの国の成り立ちを考察する本、『多民族の国アメリカ』を読んだ読書感想です。

よく、アメリカはメルティング・ポット(人種のるつぼ)と言われますが、アメリカはまさしく移民たちによって作られた国。

1620年、宗教的迫害などを理由にイギリスからアメリカに移住してきた清教徒たちが移住、やがてイギリスと戦争を起こし独立。独自の理念に基づいて建国された国。

イギリスを始め、ドイツやフランス、アイルランド、東欧、北欧、様々な国から移民たちがアメリカに移住、今に至ります。

そのため、祖先の起源は様々。アメリカ人とは何なのか、深く考えれば、分からなくなってしまいます。

俳優で名をなし、知事にまでのぼりつめたアーノルド・シュワルツェネッガーは、オーストリア系の移民ですし、映画『ゴッド・ファーザー』シリーズで有名な俳優のアル・パチーノも祖先はイタリア系の移民。

シュワルツェネッガーの場合は、オーストリアという国が、アル・パチーノの祖先はイタリア。多くのアメリカ人は、もとを辿れば、アメリカ以外の国出身の移民なのです。

「ではアメリカ人、この新しい人間、は何者でしょうか。ヨーロッパ人でもなければ、ヨーロッパ人の子孫でもありません。したがって、他のどの国にも見られない不思議な混血です。」(P1〜2)

本書では、この答えを探るべく、アメリカを作った移民たちに焦点を当て移民たちの歴史とアメリカの歴史を振り返る内容になっています。

写真がたくさん使われており、移民たちの当時の様子を、文章だけでなく、視覚的にも理解できるので、読んでいてとても飽きませんでした。

本の最後に、「移民たが見た合衆国」というページがあって、移民のアメリカ大陸上陸の記録から、移民たちの集合住宅(ゲットー)などの参考資料を読むことができるのですが、これを読んでいると、移民たちの姿が、いろんな視点から垣間見ることができます。

世界大国のアメリカを作ったのは移民たち、そして、星条旗のもとに団結するのもまた移民たちの子孫。アメリカという国に興味がある方は参考になる本だと思います。

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