悩むのではなく考えること。『池田晶子の言葉』の読書感想

幸福に死ぬための哲学――池田晶子の言葉

言葉にはこんなにも大きな力がある。

池田晶子著『幸福に死ぬための哲学 池田晶子の言葉』(講談社)の読書感想です。

この本について

『14歳からの哲学』などで知られる哲学者、池田晶子さんの言葉集。

・人生の言葉(P15)

人は、何でも、「思う」ことができる。これは本当に不思議なことだ。これが自由の原点だ。

人生はつまらないものだと思えば、人生はつまらないものになり、人生は素晴らしいものだと思えば、人生は素晴らしいものになる。

何もかも、思った通りになる。

人生は、自分が思った通りの人生になっている。人は、思うことで、人生の運命を自由に創造することができるんだ。

これは、なんて素晴らしく、かつ、なんて厳しいことだろう。

・幸福(P25)

愛する人がいないから幸福になれない、と思い込んでいるから、あなたは不幸なのです。

どうして他人がいなければ、あなたは幸福になれませんか。他人がいなければ幸福になれないというまさにそのことが、「愛する能力に欠けている」ということなのです。

だって、自分を愛することができない人が、どうして他人を愛することができますか。愛のない人が、どうして愛することができますか。

すべては順序が逆だったということに、気がつくことが始まりですね。

・自分(P45)

「自分探し」をする人が、自分を探して決して見つからないのは道理なのです。「自分」というものについての問い立て方を、初めから間違えている。

「自分」なんてものは、本当は、何ものでもないのです。そんなものは、あるようで、ないのです。

本気で考えれば、あるんだかないんだかわからないようなそんなものが、何が確固として「ある」ように思い込んでいるから、じつはないようなものを「探す」という徒労に走ることになる。

ダマされたと思って、一度、「自分」というものは「ない」と思って生きてみなさい。人生きっと変わりますね。

という具合、人生、幸福、愛と孤独、自分、善悪、世の中、科学と情報、言葉、老い、死、考える精神など、テーマごと、いろんな名言がまとめられています。

感想など

ジュンク堂書店で何気に手に取った本ですが、この本を読んでみると、言葉に吸引力があるというか、読んでいるこちらをグラグラ揺さぶる何かがあるというか、圧倒されてしまいます。

人生や幸福のパートとか、何度も口ずさんで暗唱したくなるくらいの言葉がたくさん。久々ですよ、こんなにビビビと来る名言集まとめ本は。

ということで、池田晶子さんの本は読んだことはないですが、この本を読んで、他の著作を読みたいなと思いました。

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