『人生の9割は逃げていい。』の読書感想 – 勝てない場所では戦わないのが人生の鉄則

人生の9割は逃げていい。

人生、勝利よりも引き際が肝心。

井口晃著『人生の9割は逃げていい。』(すばる舎)の読書感想です。

この本について

人生で逃げ続けた結果、情熱を注げる仕事と出会い、豊かな人間関係に恵まれ、幸せな人生を送っているという著者の本。

「人生は引き際、逃げ際が大切で、何でもかんでも我慢して耐えるのはよくない、勝負はここぞというとき、理想の人生を実現するために頑張れ」というのが著者の主張。

この本を読むことで、「人生は頑張り過ぎなくてもいいんだな、イヤなことはやめていいんだ!」とホッと肩の力を抜くことができます。

以下、本書の読書メモです。

今いて不幸な場所=自分に合わない場所(P4)

努力しても上手くいかない、人間関係がギスギスで不幸な場所は、自分に合わない場所。上手くいかないからといって、自分を責める必要はない。

自分に合わない場所で努力しても不幸になるだけ。さっさと見切って、違う場所を探す。逃げずに立ち向かう必要なんてない。

人生が上手くいかない理由(P33)

合わない場所で戦うこと、挑戦することは、他人の土俵で戦うこと。他人の土俵で戦っても、元から勝ち目はないし、いつまでも自由になどなれない。

自由に、幸せに生きたいのであれば、他人の土俵で戦わず、自分にとって最適な環境(仕事+人間関係)を見つけるべし。

イヤな人間はサクッと縁切りしてOK(P49)

人間関係の悩みは、固定化された環境が大きな原因。固定化された環境では、イヤな奴はずっと残り、合わせないといけない。だから人間関係がストレスになる。

人間関係が大きなストレスになっている場合、そこから逃げだし、気の合う人間関係、自然に付き合える人間関係を見つけること。それは必ず見つかる。

どんなに頑張っても合わない人間はいる。そんな人間関係にこだわる必要はない。

やることよりもやらないこと(P59)

人生の9割はやってもやらなくても変わらないこと。大切なのは、やるべきことを見極めて、やらないことを決めること。やるべき大切なことに、力を集中させること。

成功者が成功できた理由(P67)

人生の成功者=自分に最適な環境を見つけることに成功した人。自分の能力、適性が活かせる場所を見つければ、成功に近づける。

就職するなら大企業より中小企業(P111)

今の御時世、大企業に勤めても一生の安泰は保証されない。それなら保証を捨て、自分の力を伸ばせる会社、中小企業のような、いろんな仕事を任される会社に就職し、実力を伸ばす。

八方美人は信頼されない(P122)

付きあう人は一緒に成長できる人。みんなと仲良くする必要はない。みんなと仲良くしようとする人は、誰からも好かれない。付き合うなら、大切な人とだけ仲良くすればいい。

感想など

「逃げ」をテーマとした異色の自己啓発本。

逃げるというとネガティブなイメージがありますが、本書を読むと、個人的に著者の考えに賛成です。

「人生で上手くいかない職場、人間関係は諦めて、別の職場、新しい人間関係を見つけなさい。」というのが著者の主張で、人によっては、「逃げてばかりでは何の成長もない!」と激怒する内容になっています。

まぁ、「石の上にも三年」の諺の通り、人生で我慢というか、粘り強く頑張る必要があるときがあるのは確かにそうですが、いつ我慢するのか、どこで我慢するのか、そこを見誤ってはいけないと思います

昔なら、逃げずに我慢していれば、それなりに報われた時代がありましたが、今は我慢しても報われない、むしろ状況が悪くなることの方が多いです。

今の御時世、ブラック企業に就職し、「就職したら3年は我慢する」なんて考えていると、安い給料でこき使われて、心も体もボロボロに破壊されて、人生を台無しにされるリスクもあります。

「ここはおかしい、なんか変だ・・・」と感じた時、「ここは無理!」と感じた場所はサッサと見切って、次の場所を見つけた方が、良い結果につながります。

我慢するとき、「石の上にも三年」の覚悟を貫くときというのは、「ここだ!」という場所、仕事を見つけたときです。それはそこにいると分かります。

人生、頑張るよりも逃げた方がいい場面はたくさんあります。特に仕事や人間関係は、逃げ時を間違えると、悲惨な結果につながります。

努力ではどうしようもないこと、関わったら面倒になる人たちと関わることになったら、ガン逃げでどんどん逃げていい思います。

もちろん、「戦う」という選択肢もあります。

勝ち目のない戦いに挑み、最善を尽くすこともできますが、多勢に無勢、ムダに討ち死にしてしまうような場所で戦っても、報われることはないと思います。

必要なのは、勝てない場所で戦おうとするより、被害は最低限に抑え、生き残って再起を測ること

生きていれば、別の場所に逃げてさえいれば、人生は想像もしなかった幸運を与えてくれることがあります。だからこそ、「逃げ」が大切で、勝てないと分かったら、サッサと逃げればいいのです。

かの織田信長ですら、勝てない戦いはすぐに負けを認め、戦から撤退するほど逃げ上手な男だったのです。

我ら凡人ならなおさら、逃げの意識が重要。逃げることは卑怯ではありません。むしろ、勝てない戦いに挑むことは蛮勇行為。避けるべきことです。

注意点ですが、この本にはどんなときに逃げるべきか、自分に合う場所を見つけるにはどうすればいいか、戦うべき1割はどう判断するのかなど、内容的に不十分なところがあります。

なので、逃げるタイミングや「ここだ!」という場所を見つけるには、自分でいろいろ試行錯誤するしかありません。

肝心なのは、「ここは逃げた方がいいかも・・・」という判断基準を持つことだと思います。そうすれば、人間関係のトラブルも避けることができるので、実害も最小限に抑えることができます。

考え方として、「逃げ」の打ち手があるということを意識しておけば、いろんなことに余裕が持てるようになると思います。

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